「デートで奢りたくない！」とむせび泣いている男性、実は年収300万円未満の弱者男性だった。

「デートで奢りたくない！」とむせび泣いている男性、実は年収300万円未満の弱者男性だった。

以前から定期的に盛り上がる、この昭和の価値観「男はデートで奢るべきなのか？」という論争に
対して、身も蓋もない調査結果が公開されました。これによると、年齢別「男が奢るべき割合派」で、
8割もの男性が奢りたくないと回答した属性は、年収300万円未満の弱者男性でした。

「男女対等意識で割り勘になった」わけではない

私のラボの調査によると、むしろ年齢より年収の影響のほうが大きい。年収別にみれば、年収が高くなればなるほど「男がおごるべき」意識も高まります。全体では30％程度であるものが、年収500万円以上だと50％を超えます。

要するに、「男がおごるべき」という意識というのは「自分の経済力」と連動するものであり、最近の若者の「男女対等意識があがったから割り勘になった」というより、単に無い袖は振れないだけのことかもしれないのです。同年代の女性もそれを理解しているわけで、だからこそ「男がおごるのが当たり前」などと思っている割合が少ないのでしょう。

ご存じの通り、特に20代の男性はここ25年間も給料があがらない状態が続いています。2022年の最新の就業構造基本調査で計算してみても、全国20代の未婚男性の年収中央値は297万円でしかありません。

本来、未婚男性が結婚を決断できる最低年収ラインといわれる「300万円の壁」ですらおよそ半数が超えられていません。さらに、近年は税金や社会保険料負担も増えていて、可処分所得はむしろ減る一方です。

そんな経済環境の中で、一部の限られた層の狭い世界でやられている「男全おごりという港区しぐさ」をすべての男性に求めるのは無理があります。
男性がおごるべき派｢年収別｣に見た興味深い結果 ｢デート代は男性が負担すべき｣と思う男女の割合 | ソロモンの時代―結婚しない人々の実像― | 東洋経済オンライン

年収300万円未満の男性は8割が奢りたくない、一方年収700万を超えると、35％の男性が奢りたくない、
と割合が激減します。一方、女性側は全年収を通して2-3割は男が奢るべきだと回答し、
年収による「奢られたい度合い」の変化は男性ほどではありません。

もっとも、これには年齢のパラメータが考慮されていません。

基本的に年収は若いほど低いものです。

そして、若い男性ほど若い女性と積極的にデートをします（出来ます）。若い女性も同様に年収が低いので、
結果として男性が奢るべき論は否定され、割り勘や、その時々で考える論が主流となるのかもしれません。

本記事の2ページ目によると、年齢が上がるに連れてデートは男が奢るべき論が主として男性に
芽生え始めるようですので、年齢と相関のある年収が上がるにつれ、奢ってもいいよ、
という男性が増えることになります。

ただし、奢る論、割り勘したい論、共にネット上で論争が起きていますが、
結局はリアルで出会った人にどうしたいか、であり、そこで話がこじれてお互いを
思いやれないような人とは今後は長続きするはずもなく、不毛な論争となります。

無理に世間に合わせることなく、奢りたい人には奢りましょう。

ただし、年収が低い男性よりは、年収が高い男性のほうがバチェラーのようにオス味があり、
テストステロン値が高く、一般的に男性としての価値が高いです。甲斐性もあるでしょう。
若い年齢にあぐらをかくことなく、年収を上げる不断の努力も、婚活市場では必要なパラメータの
1つと言えるでしょう。