岸田首相、今冬に最大９基の原発稼働を指示。おせーよ。

岸田首相、今冬に最大９基の原発稼働を指示。おせーよ。

検討使と揶揄される岸田首相ですが、経産相に最大９基の原発稼働をせよ、
と指示を出したそうな。

　国内の原発は現在、九州電力川内原発の２基など、計５基が稼働している。このうち九州電力玄海原発４号機はテロ対策施設の完成が間に合わず、９月以降は稼働できなくなる。一方、定期検査などで稼働していない５基が冬には再稼働できるため、原発稼働は最大で９基に達する見込みだ。
今冬に最大９基の原発稼働、首相が経産相に指示…電力逼迫回避へ重要性強調 : 読売新聞オンライン

ある程度動かせる見込みが立ったからこそ「指示」が出せたわけでしょうけど、
とりあえずこの国の最高司令官から具体的な指示が出た、ということで行政も電力会社も忙しくなりそう。
まぁ元々忙しいか。

これでこの冬に発生するかもしれないと言われていた最悪の結末である、
ブラックアウトと都市機能喪失は順調に行けば回避できるでしょう。めでたしめでたし。

あとは大地震や津波、テロ攻撃やミサイル攻撃、ゲリラコマンド攻撃が起きないよう、
もしくは起きても対処出来るよう、予算をつけて対応して欲しいところ。
国も電力会社に丸投げではなく、しっかりと金をかけ、また監督行為もしっかりして欲しいところ。
事が起きてからは遅いですからね。

ちなみに、Yahoo!みんなの意見では「電力の安定供給のための原発再稼働、どう思う？」
というアンケートで賛成が78％、反対が22％とのこと。
反対派の意見も分かりますが、他に有望なベースロード電源は存在しませんし、
再生エネルギーはまだまだ絵に描いた餅、天然エネルギーに乏しい我が国は、
他に選択肢がないのが実情です。

ちなみに経済産業省の議論では、1kWhのあたりの発電コストは、石油火力26円台後半に比べて、
原子力は11円台後半。つまり発電コストは石油火力方式が原子力発電方式の
2倍超となるそうな。

電気をつくるには、どんなコストがかかる？｜スペシャルコンテンツ｜資源エネルギー庁

ちなみに太陽光発電や風力発電で原子力発電を賄おうとすると、
100倍～350倍の面積が必要となり、利用可能な土地に乏しい我が国では
現実的ではありません。

かと言って、いざ事が起きれば原子力発電は非常に高く付くことが
我が国は身をもって知っているので、手放しで原子力発電に依存するのも危険。
周りには野蛮な赤い国がやたら多いですし。

電力行政、難しいと思いますが、だからこそ金と人材をかけて安全な技術を開発し、
既存の古臭い設備は刷新し、効率よく環境にも配慮し、業界として発展していって欲しいところ。