大和ネクスト銀行が年利0.003％の時代に米ドル定期預金「年利8％」と話題に。こういう記事・広告に騙されるやつはいないよな。

大和ネクスト銀行が年利0.003％の時代に米ドル定期預金「年利8％」と話題に。こういう記事・広告に騙されるやつはいないよな。

「米ドル定期預金 特別金利キャンペーン　年8.00％（税引後、年6.374％）」

　5月2日付けの毎日新聞朝刊に掲載された大和証券（大和ネクスト銀行）の広告だ。キャンペーン期間は2022年7月29日まで。預入金額は1万米ドル（約130万円）からとの条件がつくが、現在の日本の1カ月定期預金の平均年利が0.003％ということを考えれば、破格の金利といえる。
年利0.003％の時代に米ドル定期預金「年利8％」の衝撃…専門家は「資産を円で持つことが最大のリスク」と指摘（SmartFLASH） – Yahoo!ニュース

年利0.003％の円定期預金と比べると、年利8％は破格、
専門家は「資産を円で持つことが最大のリスク」と指摘・・・とこの記事は続くようです。

冷静に考えよう：

だがちょっと冷静に考えて欲しい。

年8％が適用されるのは、新規に円口座から米ドル口座に両替した場合であり、
しかも金利が適用されるのは1ヶ月のみです。

往復手数料も往復で1円もかかります。

ちなみに為替手数料を考慮せずに8％が1ヶ月分貰えると仮定すると、
0.08/12=0.066=0.67%です。

100万円を預け入れると、5333円（税引き後）となります。
もちろん、その間もレートは動きますので、0.67％なんてあっという間に吹き飛びますし、
更に両替手数料もかかりますし。

同時にFX口座でドルを売っておけばヘッジになるかもしれませんが、その場合はスワップポイントが
一ヶ月分取られますから、更に利ざやが薄くなりそう。

という訳で、この記事の口車に乗ってホイホイと外貨円定期預金の初月だけ高金利で客を釣る広告に
引っかかって投資を行うと、エライことになりそうです。

「よく分からない記事にのっかって投資を始めることが最大のリスク」と言えそうですね。