大阪市、未だにFAXでコロナ集計。入力1件10分、1.2万人計上漏れ。

2022年2月8日

1.5年ぐらい前の初期のコロナ騒動の際にFAXでコロナ陽性数などを管理しており、
マンパワーが割かれ、情報集約のスピードが遅く、正確性も今ひとつと世間から叩かれ、
世界からバカにされていたFAX集計ですが、未だに大阪市保健所ではコロナ感染者数のカウントに
使われているそうです。

感染者の氏名に症状、基礎疾患の有無－。発生届には、ハーシスへの入力に対応した１９項目の記載欄がある。しかし医療機関からのファクスでは、個人情報の誤送信を恐れて一部の項目が黒塗りにされて届くことも。また文字が不鮮明で見にくいケースも多い。このため保健所の職員が発出元に電話をかけ、内容を聞き取る必要が生じる。

2022/2/6 21:19
今どきファクスって…コロナ集計にアナログの限界、大阪市１・２万人漏れ – 産経ニュース

日本のビジネスでは電話して「今からFAXを送ります」と伝えてから、FAXを送って、
更に電話で「届きましたか？」と確認するまでが様式美ですからね。

正直めんどくさい。めんどくさいのですが、PC端末がセキュリティ上や予算制約上、
部内・課内の一人ずつ配備されておらず、共用端末があるような官庁系の現場も
未だにありますから、そういったところにとりあえず書類を送り込む目的でFAXを使うのは、
用途にあっていると言えばあっています。

金曜日までに見積もり頂戴！と言われれば、金曜日の夜、日付が変わる前に
上長のはんこをもらってとりあえずFAXを流し込んでおけば、
月曜日の朝に「ぼちぼち電話するかな」という事も可能です。

とは言え、それは発信者と受信者が1on1のケース。情報量も対してありませんし、
スピードもそこまで要求されないものです。そういったシチュエーションにFAXは（比較的）便利です。
メールじゃだめなんですか？EDIじゃだめなんですか？と言われると、
「そりゃそっちのほうがいいけどね・・・」となります。

一方、コロナ化の保健所や医療機関は銃弾のように書類が飛び交って大変だろうなぁ・・・
政府や自治体、厚生労働省からの指示もコロコロかわるでしょうし、システム化するのも
要件定義が大変でしょう。

かと言ってFAXだとどう考えても現実に即していないので、やっぱり変えるべきですね。
旧日本軍の人海戦術のようなことをやっていては、人が潰れていきますし、育ちません。

こういったところに予算をしっかりと割かないと駄目かも。