コロナにかかると5万円が貰えるPayPayほけん「コロナお見舞い金」の加入者が20万人を突破へ。価格は据え置き3ヶ月500円。モラルハザードに繋がらんか。

コロナにかかると5万円が貰えるPayPayほけん「コロナお見舞い金」の加入者が20万人を突破へ。価格は据え置き3ヶ月500円。モラルハザードに繋がらんか。

追記：加入者が20万人を超えたことが発表されました。
10万円貰える第一生命の保険は3ヶ月890円から3840円へ値上げされましたが、
PayPayほけんはお値段据え置きです。これは嬉しい。

追記：フリーランスなども加入対象とのこと。

以下、当時の記事：

3ヶ月500円で加入することが出来、新型コロナと診断された場合、保険金5万円が支払われるとして、
社会を支える人の一時的な収入減少をカバーする目的で作られた「PayPayほけん」ですが、
この加入が激増しているそうです。

画像引用：PayPayほけん「コロナお見舞い金」、感染拡大で加入者急増 – Impress Watch

開始から一ヶ月で契約者数が5万件を突破し、連日連夜5000件を上回る加入があるそうな。
その背景にはオミクロン株の急激な蔓延がある、と報じられています。

モラルハザードに繋がらんか？

一方、見方によってはこれ、深刻なモラルハザードを引き起こす可能性がある、とも取れるでしょう。
なぜなら、若者の間では「オミクロン株では重症化しない、後遺症もない」という風潮が、
事実か事実でないかは置いておいて、広がっています。

そうなると3ヶ月500円でコロナウイルスへの罹災がカバーできるならばとりあえず入っておき、
適当に飲み歩いて掛からなかったらそれはそれでOK、かかったらかかったで5万円貰えるという、
負のインセンティブが発生することになります。

もちろん、オミクロン株に感染しても無症状の人は多くいらっしゃいますが、
軽症と言ってもインフルエンザ並みの辛さはありますし、数少ないと言っても一定数が重症化します。

そうなると病院に担ぎ込まれ医療リソースを圧迫しますし、統計的に日本での感染者数＋１にカウントされ、
その数が多くなるとマスコミが喜び、大衆を扇動し、ポピュリズムに弱気な政治家はまんぼうを発動し、
経済を破壊し、コロナウイルスによる直接的な被害よりもより多くの人を路頭に迷わせ、
人を死に至らしめるわけです。

保険金額の支払いは急増していない：

3ヶ月500円、しかもスマホでお手軽に加入できるとなると、
「とりあえず加入してわざとコロナウイルスに感染し、5万円ゲット」を目論む馬鹿（貧乏人）が
いらっしゃるかもしれませんが、現時点ではそうなっていないそうな。

これだけ簡単で、500円で感染時に5万円の支払いとなると、現在のような感染拡大状況では、保険金額の支払いが急増するようにも思えるが、「現時点では、そのような状況になっていない」という。「コロナ感染による金銭的損失への備えという社会的課題の解決が取組目的の一つだが、保険会社としては商品の安定運営上、感染状況によって保険料見直しもせざるを得ないと思われる。商品を提供する損保ジャパンとも協議していく」としている。
PayPayほけん「コロナお見舞い金」、感染拡大で加入者急増 – Impress Watch

この保険を発売時にも当然モラルハザードに関する議論が社内的にあったかと思いますが、
今の所危惧されたような事態は招いていないそうな。

ただ、保険業界とモラルハザード、逆選択理論は切っても切れぬ関係ですので、
もう少し感染が蔓延し、かつこの保険の認知度が大衆に広がると、
社会学的により面白い現象が観測できそうです。