【悲報】キャッシュレス派より現金派のほうが貧乏人が多い、という調査結果が出てしまう。

【悲報】キャッシュレス派より現金派のほうが貧乏人が多い、という調査結果が出てしまう。

この手の統計は相関関係なのか、因果関係なのか、はっきりしないことも多いのですが、
とりあえず調査結果が発表されたのでご紹介。

PayPay銀行によると、キャッシュレス派のほうが現金派より多くの預貯金をしていることがわかったそうな。

現在預貯金をしていると回答した人で、現金派（258人）、キャッシュレス派（451人）それぞれの現在の預貯金額をみると、現金派は約6割が「100万円未満（58.9％）」で、金額帯別の割合は「100～200万円台（17.8％）」、「300～500万円台（10.9％）」、「600～900万円台（1.6％）」、「1,000万円以上（10.9％）」だった。

対するキャッシュレス派の預貯金額は、「100万円未満（34.4％）」、「100～200万円台（20.0％）」、「300～500万円台（18.8％）」、「600～900万円台（7.1％）」、「1,000万円以上（19.7％）」と、キャッシュレス派のほうが現金派より多くの預貯金をしていることがわかった。

読むのが面倒くさいよ、という人は次の通り。

画像引用：2021年09月07日14時51分 / 提供：マイナビニュース

これを読むと、預貯金額100万円未満においては現金派が多数を占め、
逆にそれ以降の預貯金額にいてはキャッシュレス派が現金派よりも多く預貯金を保有していることが
明らかになっています。

まず、分布がはっきりせず、n=現金派258、キャッシュレス派451とばらつきがあるものの、
そのへんは一旦は置いておくとして、キャッシュレス派のほうが預貯金を持っている、
という点はこの調査のサンプル群においては言えそうです。

キャッシュレス派のほうが情報リテラシーが高く、金融リテラシーが高く、学歴も高く、
所得も多いことから、預貯金額を多く保有しているのではないか、という仮説も立案できます。

一方、そもそも本調査はインターネットで行われており、サンプル数も700ちょい、
母集団の性質を反映しているとは言い切れず、たまたま現金派で回答した人が
100万円未満しか持っていなかった、という仮説も立案できます。

また、現金派のほうが堅実であり、ネット詐欺などへの防衛の意味でキャッシュレスを
意図的に導入していないだけであり、金融資産も株などの有価証券や不動産や
クルーザー、高級車の形で保有しているから、預貯金の保有額が少ないだけなのだ、
金融資産は現金派の方が多いのだ、という仮説も立案できるかもしれません。
いや、さすがにそれは無理があるか。

いずれにせよ、支出がコントロールできない人は金がたまらない：

現金派、キャッシュレス派、いずれにも言えることですが、支出がコントロールできない人は
金がたまりません。現金派は「支出が目に見えるから管理しやすい、使いすぎが無くなる」と
主張しますが、キャッシュレス派は「支出の履歴が取れるし、後で集計できるから管理しやすい、
使いすぎが無くなる」と主張します。

つまりどっちもどっちで、要は使う側の人間の意志の問題です。

この国では停電や地震、自然災害も多いので完全キャッシュレスは無理がありますが、
少なくとも日常生活においてはキャッシュレス決済は大いなる利点を持っていることは
明白です。よって現金とキャッシュレス、お互い良いところをうまく利用すればいいだけ。

結局所詮は手段であって、目的じゃないんですよ。金を使って何をするかが大事。
まぁ還元率乞食的には、決済手段と還元率こそが命、という生き方もありますし、
それはそれで管理人も片足を突っ込んでおり、楽しいのですけどね。

という訳で、イイトコ取りして生きていきましょう。