総務省がキャリアの中古端末でSIMロック解除を義務化へ。来年7月~。
現在では2015年5月以降、キャリアの新規発売の機種に限ってSIMロック解除を受け付けることが
義務付けされていますが、2019年7月より、中古端末でもSIMロック解除を受け付けるよう義務付けることを
総務省が定める見通しとなりました。
「SIMロック解除、無料で応じよ」、2015年5月から~総務省が方針案 – ケータイ Watch
現状では例としてauが中古白ロムのSIMロック解除を認めておらず、
SIMロック解除は「契約者本人に限る」とありますが、この条件が緩和せざるえない見込みとなります。
関連記事:auがSIMロック解除を181日⇒101日に短縮へ、一方中古白ロムのSIMロック解除を中止へ。8/1~。
ドコモ及びソフトバンクも、現状では契約者本人名義の端末のSIMロック解除のみ受け付けているようです。
ネットワーク利用制限△端末はどうなる?
ただ、消費者が正規のルートでキャリアから分割払いで端末を購入し、ネットワーク利用制限△の状態で
中古屋に売却し、その白ロムを買った人は、SIMロック解除を受け付けて貰えるのでしょうか。
では☓の場合はどうするのか。○ならば良いのか。
各社も検討と対応が必要でしょうね。
中古端末、中古iPhoneの相場が上昇か
今回の発表を受けて、中古端末でもSIMロック解除解除の機運が高まり、中古iPhoneの相場が上昇しそうです。
ただ、キャリアが無条件にSIMロック解除を受け付けるのか?
それとも何か制限(ネットワーク利用制限△・☓はダメとか)があるのか?
そのあたりは全く不明。
総務省がどの程度事前ネゴを行って今回の方針になったかは分かりませんが、
各社とも報道発表を受けて本腰で検討中でしょう。
これで、ドコモ/ソフトバンク/au端末の縛りがなくなり、またCDMA2000/W-CDMA対応の
新し目のiPhoneでは、特にキャリアを意識することなく利用可能となりそうです。
ただ、「ある程度知っている人が、問題ないかどうか更に調べて使う現状」のCDMA2000/W-CDMAやら
VoLTE問題ですが、広く消費者に中古端末が出回ることになると、あまり調べて買わない層で
混乱が起きる元になるかも。
例えば、当初はW-CDMA専用でVoLTE非対応でドコモで売られたXperiaを中古でよく調べずに買った消費者が、
SIMロック解除を申し込んだ後、au系SIMのmineoやUQ-mobileで使えずに、それらのカスタマーサポート窓口で
ゴネる問題が発生するかも。「そんなの聞いてねぇ」とか言いながら。
VoLTE対応SIMがどうこうと言われても、よく分からない消費者はちんぷんかんぷんでしょう。
どこまで消費者をサポートするか、そのあたりの姿勢も各社に問われそうです。