BlackBerry KEY2が79800円から発売へ。4.5インチ/物理キー/SD660/RAM6GB/64GB/デュアルカメラ12MP+13MP。今夏発売へ。
ハードウェアキーボードと、セキュリティの高さで有名だった(過去形)カナダのブラックベリー社(旧RIM社)は、
バラク・オバマ、アメリカ合衆国大統領御用達携帯電話として愛用され、日本ではドコモから
最後のブラックベリーモデルである、BlackBerry Bold 9900が2012年に「docomo NEXT series(死語)」として
発売されています。
当時のBlackBerryは独自OSであり、カナダのリサーチ・イン・モーション・リミテッド(Research In Motion Limited)、
通称RIM社の暗号化されたサーバーを経由して通信することから、メールやWebトラフィックが追跡されづらいことが
利点として上げられていましたが、それゆえにどうしてもレスポンスが遅くなるのと、
ドコモ側でもSPモードなどの対応が遅れた事、BlackBerry特別料金が異常に高かった(2010年11月17日)こと、
そんなセキュリティとかどうでも良い個人向けには値段が高くて使いづらい、そしてハードウェアキーボードとか
なにそれ美味しいの?という個人ユーザーには全く受けませんでした。
個人向け市場から相手にされないものが法人市場で爆発的ヒット、をする訳もなく、市場からは全く相手にされず、
いつの間にか忘れ去られ、2017/3/31、ドコモにおいてサービス終了となり、日本における歴史は終焉を迎えました。
背景事情として、そもそもiPhoneを手に入れることができないドコモが起死回生の策として用意したのが
プレゲラフォン(PRADA Phone)やBlackBerryであり、iPhone導入目的の当て馬のでした。
そんなひどい状態でしたので、売る側もやる気なく、買う側は認知すらすることなく、
まともなインフラ整備も行われませんでした。
※ドコモが本当に売る気ならば、国内サーバーを建てても良かったはず。
そして、RIM社からブラックベリー社に社名を変更後、ついに2016年9月をもってBlackberry端末の開発・製造から
撤退しております。
それ以降のBlackBerry端末は、BlackBerryブランドを掲げた別物をODMとして売っているだけです。
なお、地球上において何故かインドネシアだけブラックベリーが流行しているそうな。
マーケティングの教科書として面白そうですね。
「世界中から相手にされなかったブラックベリーはなぜインドネシアでのみ生存しているのか」とか。
今回、中国企業のTCL集団がブラックベリーの最新モデルであるBlackBerry KEY2を発表し、
日本でも発売されることとなったのでご紹介。
BlackBerry KEY2とは:
ハードウェアQWERTY物理キーボードを搭載し、キーボードサイズは21.6%ほど拡張され、
より正確なタイピングが可能となったそうな。なお、このキーボードはタッチパネルも兼ねた
「Touch-Enabledキーボード」として実装されており、指紋認証機能も搭載とのこと。
色はシルバー(BBF 100-8、79800円)と、ブラック(BBF 100-9)の2種類です。
auの日本ローカルな周波数であるCDMA2000・バンド18(800MHz)にわざわざ対応して貰っているため、
auSIMも含めて国内初の3大キャリア(au、docomo、SoftBank)SIMの利用が可能になります。
また、スパイウェア、キーロガー、セキュリティーホールとして悪名高い日本語変換ソフトのSimejiを
標準搭載し、ユーザーに手間を取らせずに、中国大陸との円滑な通信をサポートします。
※完全に皮肉です。少しでも不安を感じる人は、アンインストール(出来るか分かりませんが)しましょう。
※Simejiの開発者はあのバイドゥ株式会社。Baiduと言ったほうが分かりやすいでしょうか。
※Yahoo!ツールバー(死語)と同じぐらいスパイウェアとして有名な会社です。
背面には1200万画素と1300万画素のBlackBerry史上初となるデュアルカメラを搭載し、
一眼レフのようなボケ画像の撮影が可能となりました。
自撮り用カメラは800万画素の固定焦点&ワイドアングルレンズを搭載し、
広角レンズで多少顔は歪むものの、撮影が可能です。
スペック:
価格(予定) | BlackBerry(R)KEY2 Silver(BBF 100-8):販売価格:79,800円(税込) ROM64GB |
BlackBerry(R)KEY2 Black(BBF 100-9):販売価格:89,800円(税込) ROM128GB |
|
OS | Android(TM)OS Oreo 8.1 |
CPU | Qualcomm(R)Snapdragon(TM)SD660 OCTA-CORE |
SIM種類 | nano-SIM、Silver(BBF-1008)デュアルSIM Black(BBF-1009)シングルSIM |
サイズ | 151.4 x 71.8 x 8.5 mm |
重量 | 160 g |
ディスプレイ | 1620 x 1080 ピクセル(4.5インチ) |
外部メモリ | microSD(最大2TB) |
内部メモリ | Silver(BBF-1008)64GBフラッシュメモリー Black(BBF-1009)128GB、6GB RAM |
Wi-Fi | 802.11b/g/n 2.4GHz、802.11ac 5GHz、802.11a/n 5GHz、Wi-Fi Direct |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 Low Energy(LE)and EDR |
NFC | 対応 |
FMラジオ | イヤホンジャック利用で受信可能 |
リアカメラ | 1200万画素と1300万画素のデュアルカメラ、オートフォーカス、f2.0、 手ぶれ補正、4Kビデオ撮影対応 |
フロントカメラ | 800万画素、f2.2、手ぶれ補正、ワイドセルフィーモード搭載、フラッシュ撮影 |
バッテリー | Li-Ion 3500mAh |
物理キー | 電源キー、ボリュームキー、便利キー |
周波数 | (LTE Band)1/2/4/3/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/38/39/40/41 |
(3G Band)1/2/4/5/6/8/19 |
シルバーは64GB/デュアルSIM、ブラックは128GB/シングルSIMといういびつな構成です。
普通はブラックの方がブラックベリー(だって黒苺ですし)ですのでブラックを買う人が多いかと。
とはいえブラックはシングルSIMなのが満足できない人もいるかと。
十分にハイスペック端末:
肝心なスペックはSnapdragon 660/RAM6GBなので必要十分。そりゃ8-9万円するしね。
現状ではRAM4GBのMeizu 15がRAM4GBで
ベンチマークソフトの「FutureMark、PCMark for Android Work 2.0」のスコアを6500近く、
No41をはじき出しているので、十分にハイスペックです。
ZenFone 4 ZE554KLもスナドラ660でメモリ4GBですので、それよりはRAM6GBなので少し速いかと。
という訳で、キーボード付きブラックベリー、売りはキーボードのみというすこし哀しい状況ですが、
十分にハイスペックですので、興味ある人はポチッてみましょう。
今じゃBaiduのSimejiがスタンダードとは・・・
win98~XP辺りの時代じゃ百度の文字を見たら嫌悪感しかなかったが時代も変わるもんだな