Surface LaptopにCore m3モデルが登場へ。コスパは最悪で107,784円。一方Corei5モデルが11万円で買える。5/1~。
比較的ハイエンドなSurface製品のプロダクトラインにはSurface Laptop、Pro、Bookが存在します。
この度マイクロソフトがSurface Laptop インテル® Core™ m3 モデルを台数限定発売し、
一部で注目されているのですが、コスパが悪すぎるので警鐘を鳴らす意味でご紹介。
Surface Laptop 限定モデル概要
発売日 :5 月 1 日
販売期間:限定台数終了次第
販売価格:99,800 円 (税抜参考価格)、税込107,784円。
製品概要:Surface Laptop インテル® Core™ m3 / 128GB / 4GB
カラー :プラチナ
Surface Laptop 簡易スペック表:
OS:Windows 10 S
CPU:Intel Core m3-7Y30
RAM:4GB
SSD:256GB
ディスプレイ:10点マルチタッチ対応、2256×1504ドット(縦横比3:2)の13.5型ディスプレイ
重量:約1.25kg。
バッテリー駆動時間:最大約14.5時間
インターフェイス:USB 3.0、ヘッドセットジャック、Mini DisplayPort、Surface Connect
本体サイズ:308.1(幅)×14.48(高さ)×223.27(奥行)mm。
型番:DAP-00024
Office Home & Business 2016 プロダクトキー付き。
OSはWindows 10 SというWindows 10とは似て非なるもので、Microsoft Store のアプリだけが
起動できるという、教育向け、というより機能制限版です。
Windowsの利用価値というのは、過去の膨大なソフトウェア資産の利活用が出来ることで、
それを切って捨てるというのはあまりにも傍若無人。
過去の資産が要らない人は、マッキントッシュでも使えばよろしい。
ちなみにWindows 10 Sはあまりに人気なさ過ぎて、単体でリリースするメリットが見いだせなくなったのか、
単体エディションとしてのリリースは終了し、S ModeとしてWindowsの各エディション全てに
搭載されるそうな。
なお、Windows 10 Sは2018年3月31日まで無料で Windows 10 Pro にアップグレードでき、
今でも非公式に無料化出来るそうな。
ただし、「金が請求されたら49ドル、6900円払ってね」と宣伝しており、そのうち本当に有料化しそう。
なぜ10万超えのプロフェッショナルCore M3マシンが必要なのか:
最近のCore m3マシンはそこそこ優秀であり、軽いオフィスワークであればCore i3などに引けを取らない、
と宣伝されています。
次のブログでSurface Pro Core m3/Core i5モデルのベンチマーク結果が比較されています。
新型Surface Pro Core m3/Core i5モデルのベンチマーク結果-メモリー4GBでも意外に使える! – こまめブログ
要約すると、
・同じメモり4GBモデルでは、Windowsエクスペリエンスインデックスのプロセッサスコアは
Core m3が7.4、Core i5が7.6。
・CPUベンチ「CINEBENCH R15」ではマルチコア性能でCore i5がCore m3を25%程度上回る。
シングルコア性能では僅差。
・ストレージは同じサムスン製なので同じスピードで読み書き可能。
・総合ベンチ「PCMark 8 Home accelerated」でCore m3が2903、Core i5が3272。
・PCMark 10ではCore m3が2502、Core i5が3101。
・ゲームは共にまともに動かない。
結論:軽い処理ならばCore m3でOK、動画編集や画像加工をするならばCore i5。
とのことです。
だがちょっとまって欲しい。
Surface Laptop Corei5マシンがプラス1万円で買える。
確かに圧倒的に安ければSurface Laptop Core m3マシン(DAP-00024)でもいいでしょう。
しかし冷静に考えると、これ税込みで108000円近いかなり高額なモデルとなります。
価格コムで104431円、
Yahoo!ショッピングで106700円です。
一方、Surface Laptop D9P-00045(Core i5 7200U(Kaby Lake))、RAM:4GB、SSD:128GBモデルが、
価格コム11万円、
Yahooショッピングで12万円で買えちゃうのですよ。
どっちもOffice Home & Business 2016付きで、OfficeはYahoo!オークションで1.6万円ぐらいで売れますし。
そう考えると、Core m3(DAP-00024)の価値は全くありません。
何か比較を間違えたかと思いましたが、どちらもキーボード同梱製品ですし、
やっぱりSurface Laptop D9P-00045(Core i5モデル)が圧倒的にお得。
+1万円程度であれば、絶対にCorei5モデルを買うべき。
ストレージはともかく、CPUは後から増設出来ないですしね。
他社Core m3マシンは6万円ぐらいから買える。
そもそもCore m3マシンは廉価版です。他社メーカーであれば6万円ぐらいから買えます。
NTT-XストアでHuawei 2in1タブレット MateBook E(Core M3/4G/128G SSD/Win 10)が6.9万⇒59800円。
NEC LAVIE Note Mobile NM350/GA 2017年春モデルも8.5万、
Lenovo ThinkPad X1 Tablet 20GG001KJPに至ってはCore m3ではなくm5、RAM8GB、SSD256GBと
Surface Laptop Core m3モデルに比べてCPUは強化され、ROM/RAMは倍で8.8万円です。
これらにOfficeはついていませんが、欲しければYahoo!オークションで1.5万円のライセンスを後付で買えばOKです。
そもそもSurface Laptopは13.5インチディスプレイ、重さ1.25kgという、決して小型ではない筐体で、
どっしりと腰を構えて使うものです。それなりにマシンパワーが要求される処理を行うことを前提と
しています。それなのにCore m3というのは如何ともし難い。プロダクトラインのコンセプトから
逸脱している気がします。
最低購入価格が1万円下がったことは喜ばしいことですが、消費者は目先の安さに目を奪われること無く、
コストパフォーマンスを意識し、出来ればCorei5モデルに注目したほうが、幸せになれるかと。
ちなみにアマゾン中古ではOffice抜きでCorei5モデルが9万円ぐらいから販売中。
もうこれで良いのではないでしょうか。