【規制へ】総務省が動画見放題などのカウントフリーを規制へ。年内にも実施。ネットワークの中立性の観点から。12/25～

総務省が動画見放題などのカウントフリーを規制へ。年内にも実施。ネットワークの中立性の観点から。

※12/25追記：スマホ「動画見放題」にも速度制限　12/25に総務省が指針案を発表。 日本経済新聞
ビッグローブは見直しに言及。果たしてソフトバンクは従うのか・・・
公平性の理念は分かるのですが、規制だけでなく、セットで通信料金の値下げに踏み切らないと、
結果として値上げになる矛盾。

「全サイト一律公平に10GB1000円、以降10GB単位で+500円とする」などとしてくれたら、
国民は歓喜するのですが・・・現実は1GB単位で+1000円です。舐めすぎ。

以下、当時の記事：

現在、ソフトバンクやauが導入している動画見放題（カウントフリーサービス）ですが、
YoutubeやAbema、huluなど、自社または自社と提携した動画を閲覧する際には、
パケットとしてカウントしないサービスとなっています。

今回、この「カウントフリー＝ゼロレーティングサービス」について、総務省が問題として取り上げています。

アプリやコンテンツを提供する中小事業者の排除につながったり、回線が混雑したりする懸念も出ている。

とのこと。

総務省は、年内にも指針を出し、通信制限を含めたルールの設立を目指すそうな。

ネットワークの中立性とは：

この問題は「ネットワーク中立性（network neutrality）」とも言われ、すべてのISPや政府がインターネット上の
データを特に区別することなく平等に扱おう、とする理念です。

意図的に特定のサービスをブロックまたは流通させることで、競争相手を排除したり、
特定の商品を買わせたりすることを防ごう、という考えです。

例えばTOP100のYoutuberが新サイトを立ち上げたら・・・：

例えば、Youtubeの圧政に耐えかねたTOPクラスのYoutuberが100人ほど独立して、
連合で動画サイトを立ち上げて、普及を目指したとしましょう。

大手通信キャリアはYoutubeはカウントフリーで優遇しますが、新しい動画サイトは特に優遇されず、
パケットを消費し続けます。この状態が続くと、劣勢な質を持ったYoutubeが王者として降臨しつつけ、
良質の動画を提供する新サイトがいつまで経っても普及しない、という状態になるわけです。

普及しない新サイトに業を煮やした良質なYoutuberは、また圧政のYoutubeに戻るかもしれませんし、
Youtuberを放棄して、動画配信を止めてしまうかもしれません。

これは自由競争市場として好ましくないことになるでしょう。

理念はわかるけど、結局値上げで落ち着きそう：

上記の理念はわかるのですが、とは言え、消費者から見ると「総務省、いらんことすな！」と思うかと。
キャリアが扱うすべての通信を平等に扱い、平等に値下げが実現できるのであれば表彰モノですが、
現実に待っている結末は、「料金プランは値下げされず、カウントフリーは廃止。よって実質値上げ」
でしょうね。

監督省庁の総務省としては、小手先のしょーもないことに口を出して官の権威を振りかざすだけでなく、
国民生活に資する監督行為をして欲しいところです。