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ドコモが最大788Mbps転送可能なPREMIUM 4Gを提供開始へ。iPhoneは対象外。9/4~。

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ドコモが最大788Mbps転送可能なPREMIUM 4Gを提供開始へ。iPhoneは対象外。9/4~。

まずは都心部で昼間のコアタイムにMVNOで78.8kbpsも出てない現状どうにかしてくれ、
MVNOへ卸を安くするか、帯域制限を少しどうにかしてくれと訴えたくなる管理人ですが、
NTTドコモが「PREMIUM 4G」サービスということで、
下り最大788Mbpsとなるサービスを9/4に開始したそうな。

サービスエリア:
東名阪の大都市圏の一部。

細部エリア:
札幌、仙台、金沢、名古屋、栄、梅田、難波、松山、広島、博多、天神の各駅周辺。
東京の山手線の主要駅、大阪の環状線主要駅周辺。
9月末までに全国約250都市に拡大予定。

追加料金:特に不要。

対応端末:XperiaTM XZ Premium SO-04J、Galaxy S8+ SC-03J、AQUOS R SH-03J、
Wi-Fi STATION N-01Jのみ。

細かい技術的な説明は省きますが、変調方式256QAMに対応、3.5GHz帯(バンド42・TD-LTE方式)、
4×4MIMO (multiple-input and multiple-output、マイモ、レーダへの転用を防衛省も注目してた)等々、
新技術てんこ盛りでこの788Mbpsをベストエフォートにて叩き出すそうな。

目次

iPhoneは受信最大788Mbps対応外:

iPhone 7、iPhone 7 Plus、10.5インチiPad Pro、12.9インチiPad Proは
PREMIUM 4Gの受信時最大375Mbpsまで対応です。

iPhone 6s、iPhone 6s Plus、9.7インチiPad Pro、Nexus 5Xは、
PREMIUM 4Gの受信時最大262.5Mbpsまで対応です。

多分対応していててもあまり意味は無いですが・・・詳細は後述。

受信実効速度は97Mbps~162Mbps:

公式ページに記述がありますが、総務省が定めた「実効速度に関するガイドライン」の計測方法で、
Androidで計測して、受信実効速度は97Mbps~162Mbpsだったそうな。正直でよろしい。

ま、そりゃこんなもんでしょ。平均して(97+162)/2=129.5Mbpsとして、
129.5/788=16.4%。うーん、1.6掛けかぁ。。。これはドヤ顔できないレベル。

普通「カタログスペックの最大はベストエフォートなんで出ませんけど、概ね7-8割、
調子悪くても半分はいけますよ!」というのが営業の謳い文句ですが、1.6割ではちとキツイ。

新時代の技術ですので、これからのエンジニアの奮闘を見守りましょう。

そもそも788Mbpsいるか?


ドコモによると、2GBの動画ファイルをダウンロードした場合、従来のLTEは115秒だったところ、
PREMIUM 4G 788Mbpsは22秒で済むそうな。

ちなみに788Mbps=98.5Mbyte/s。

このスピードの読み書きできる内蔵ストレージってスマホは積んでいるのでしょうか。
microSDカードはかなり高めの100Mbyte/sは書けるタイプじゃないと無理となります。

32GB SanDisk Extreme Pro microSDHCカード UHS-I U3 V30対応 633倍速
R:95MB/s 海外リテール SDSQXXG-032G-GN6MA
とかでも実測60M-80Mbyte/sですし、そこまで無理に98.5Mbyte/sに対応する必要もなさそう。

Xperia XZ Premium SO-04JはUFS 2.1対応なので、理論上は11.6Gbps(1450MB/s)まで行けるとのこと。
実測でも200Mbyte/s程度をベンチマークソフトで叩き出すそうな。すごい時代だ。
Xperia XZ Premiumの内蔵ストレージ、供給は東芝とサムスン電子の2社。若干ながら性能差あり – a1rnprit

Sony Xperia X Compactも、PCwork 2.0 for Androidで
Internal sequential write 91 MB/sとのこと、はえ~すっごい。
ちょっと足りないものの、これだけ早けりゃ十分でしょ。

という訳で、内蔵ストレージならば最新のウルトラハイエンドスマホ(X Compactはそうじゃないが)ならば、
対応できるかと。ただ、22秒で2GB埋められたら、ちょっとトイレ行ったらほぼ満杯になってそう。

問題は割高な料金プラン:

と、ここまでは最新の技術&スマホのストレージ性能スゲーと夢を語りましたが、
現実問題として、現行の割高なパケットパックでは、この伝送速度を全く活かしきれません。

パケットパック名称
(利用可能データ量)
月額定額料 使い切るまで
ウルトラデータLLパック(30GB) 8,000円 330秒
ウルトラデータLパック(20GB) 6,000円 110秒
データMパック(標準)(5GB) 5,000円 55秒
データSパック(小容量)(2GB) 3,500円 22秒

PREMIUM 4G 788Mbpsに追加料金は必要ないとは言え、ベースのパケットパック料金がこちら。
788Mbpsで転送した時に、パケットパックの高速通信容量を使い切るまでの秒数を追記しました。

単位は分ではなく、秒です。セカンドです。

ウルトラデータLLパック(30GB)ですら、330秒で理論上は使い切れます。
「テザリング状態でSteamで何かゲーム落としたろ、ポチー、そや、待ち時間にうんこしたろ!」と
ちょっとトイレ(大)に行って帰ってくると、理論上は30GB8000円を使い切っています。
うーん、この畜生プラン。通信できる容量を桁1個多く10倍にして欲しいところですね。

とは言え、営業収益4.75兆円、税引き後当期純利益が6550億円に達する
NTTドコモ様がこういった技術開発に金を投じてくれることで、我が国全体の技術水準が向上し、
諸外国に対する技術的優位性を確保できるので、そう責められたことではありません。

金をじゃぶじゃぶ持っている会社か人、誰かが投資しなければならないのです。
それによって技術革新は進んでいき、人類は進歩していくのです。

新時代LTE通信の幕開けを観戦しましょう。もっとも管理人はMVNOにMNP予定ですが・・・


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