【悲報】auの新プランに対して総務大臣がガチギレ「最安値じゃねーだろ」。

【悲報】auの新プランに対して総務大臣がガチギレ「最安値じゃねーだろ」。

菅総理大臣による民業圧迫、通信業界への行政権を行使に屈した携帯電話業界は、
泣く泣く営業利益大幅減を覚悟で20GBで2000円台となるプランを打ち出しましたが、
これに対して武田総務相が「非常に紛らわしい」と不快感を表明しています。

携帯電話料金の値下げにからみ、ＫＤＤＩ（ａｕ）が１３日に発表したデータ容量２０ギガバイトで月額２４８０円のオンライン専用プランについて、武田良太総務相は１５日の会見で、「非常に紛らわしい発表だった」と不快感をあらわにした。同社はこのプランについてＮＴＴドコモやソフトバンクよりも５００円安い「最安値」を強調したが、同プランには通話料金が含まれておらず、武田氏は「国民に対してあたかも一番安いと思わせるやり方。非常に残念だ」と述べた。

そもそも最安値なんて言ってたっけ？と言うことでファクトチェックを行いましたが、
少なくともニュースリリースでは言ってない。

au新料金発表会でも少なくとも資料上はそんな文言はない。
au新料金発表会_20210112_FIX_2

ただ、KDDIの高橋誠社長が新料金発表会でそのような発言をしたそうです。
“業界最安と差別化”を両立させたauの「povo」　既存の使い放題セットプランも値下げに (1/2) – ITmedia Mobile

高橋氏は「ベース料金は2480円、3キャリアで最安値を出していきたいと思った」と狙いを話す。

実態は3大キャリアで横並び：

3大キャリアの比較の細かい内容は下記記事を読んで頂くとして、比較表だけ再度掲載しますが、
5分かけ放題を付けると全社横並びでです。auだけ5分かけ放題を外せることから、
自由度が最も高いとも判断できるでしょう。
関連記事：携帯大手3大キャリアの20GBプランが出揃う。auが自由度高く、ソフトバンクはLINE使い放題。ドコモは海外も定額。 | ニュー節約速報

という訳で、3大キャリアの中でも一番頑張った言えるauが叱責を受けるのはなんともやるせないですね・・・
これでは、単に「武田総務相が文句言いたかっただけ、典型的な老害の末路」と思われても仕方ない。

武田総務相としては、特に発言しなくても良かったのに、ついつい権限を持つと余計なことを言いたくなるのが
老人ですね。適当に「各社よく頑張ってくれた、あとは各社適正に宣伝しつつ、公正に競争していただきたい」
とか、当たり障りのないことを言っておけば良かったんですよ。ついついお上の威光を示したくて、
口が滑っちゃいましたね。今頃本人は後悔しているかも。

武田総務相の言い分も分からなくもない：

ただ、武田総務相の言い分も分からなくはないです。auが最安値か？と問われると、そうではない。
ただ柔軟度が高いとは言えます。

「どうせ消費者は3大キャリアを比較検討し、必要性に応じてプランに加入するのだから」
という声もありますが、それは間違い。

消費者はそんなに賢くないですし、消費者が賢ければ、もう少しMVNOへの移行が
進んでいるはずですが、実際には2019年時点で18.1％しか利用していない。
そしてこの数字には、おそらくMVNOがサブ回線として運用されている数字も
大いに含んでいます。
スマホユーザーのMVNO利用率は18.1％、30代以上は約2割が利用　ドコモ「モバイル社会研究所」調べ – ITmedia Mobile

という訳で、総務大臣の心のなかでは「チッ、競争の土台として、条件を整えてくれないと
比較しづらいだろうが」というのはあってもおかしくはないですが、それを声に出して言い、
かつ「非常に残念だ」として表明するのは大いに株を下げたかも。

大臣としての正解は「無言」または「あとは頑張れよ」でOKだった。

さて、そんな総務大臣の心証とかどうでもいい人は、3月のサービス開始を待ちましょう。