トーンモバイルが充電中に仮想通貨をマイニングして、利用料に充填する仕組みを導入へ。2月～。

トーンモバイルが充電中に仮想通貨をマイニングして、利用料に充填する仕組みを導入へ。2月～。

日経新聞によると、スマホで仮想通貨を採掘して、その成果をポイントとしてユーザーに付与し、
ユーザーはその報酬をスマホの基本料金に充足してより安く利用できる仕組みが、来年2月から開始するそうな。

ドコモショップなどで格安スマートフォンを展開するフリービットは2024年2月にも、スマホの充電中に暗号資産（仮想通貨）を採掘するシステムを使ったサービスを始める。採掘に応じてポイントを付与し、1ポイント100円で使える。月間で数ポイントたまる計算で、月1000円程度の格安スマホをより安く利用できるようになる。
格安スマホで仮想通貨を採掘　報酬は利用料に充当 – 日本経済新聞

そう言えばユーザーがWebページを見る際に、ユーザーのPCのCPUなどを利用してマイニングすることで、
コンテンツ提供側は報酬を得て、その分広告を減らして、ユーザーが「広告うざいな」と思うのを減らす、
という仕組みがありました。ただ、この仕組みを利用した「コインハイブ」を自分のWebサイトに実装した男性は、
ウイルスを作成した、ということで逮捕・起訴され、最高裁まで争い、無事に無罪を勝ち取りました。
コインハイブ 最高裁で無罪 判決の意味をわかりやすく解説 NHK解説委員室

コインハイブの件は、利用者に無断でマイニングツールが動作するように仕込んだ、ということが「ウイルスを保管する罪」
ということで逮捕されましたが、今回のように利用者の承諾を得てスマホで動作し、その分安くなる、というのであれば、
利用したくなる人も多いかと。

ただしスマホの非力なCPUで、しかも充電中という結構限られた時間内でどれだけマイニング出来るのかは謎。
充電中にCPUをゴリゴリ使うと結構発熱＆バッテリー劣化で、日経新聞が言う「月数百円レベル」をはるかに超える損失が
バッテリー面に出てきそう。

また、この手の仕組みは最初はそこそこ貰えたけど、利用者が増えたら付与率や交換率が悪くなる、
というのが世の常です。付与されるポイントは「TONE Coin」とのことですが、そのうちにレートが悪くなりそう。

まぁ実際にサービスインしてみたら、利用してみるのもアリかも。
そもそもトーンモバイルを利用したいか？と言われるとちょっと微妙ですけどね。