
クレカの特典で恩恵を受けるのは高所得者層。それを下支えするその他一般大衆。
CNNによると、昨今の上位顧客層向けクレジットカードの手厚い恩恵を受けているのは高所得者層であり、
その高所得者への還元原資を、その他貧乏人や現金決済者も含めて「補助」しているそうな。
今年、アメリカン・エキスプレスとJPモルガン・チェースは上位顧客層向けのカードに高級特典を追加した。例えば、アメックス・プラチナカードは、スマートリング「Ouraリング」の購入で200ドル(約3万円)相当のクレジットを付与。チェース・サファイア・リザーブは高級ホテルの宿泊で最大500ドル相当のクレジットを贈呈している。これらのカードには、空港ラウンジの利用など、他にも数多くの特典がある。これらの新しい特典にともない年会費は引き上げられ、プラチナカードの年会費は現在895ドル、サファイアリザーブは795ドルとなっている。
ただし年会費はクレジットカード会社が会員に対し「何千ドルもの節約」を宣伝する仕組みの一部にすぎない。
これらの特典は、顧客のカード決済のたびにクレジットカード会社が加盟店に請求する手数料によっても賄われている。
米国市場は、他国と比較して手数料率が最も高く、「それが非常に充実した特典の原資となっている」と、ジャベリン・ストラテジー・アンド・リサーチのクレジットアドバイザリーサービス責任者ブライアン・ライリー氏は指摘する。
つまり、富裕層がより充実した特典を提供するクレジットカードを好むようになるにつれ、加盟店が支払う料金は増加する。加盟店は利益を減らすか、自社の価格を引き上げるかの選択を迫られるのだ。
このような理由から、現金で支払う人でさえ、上位顧客向けカードの特典に貢献することになる。ボストン連邦準備銀行の主席エコノミスト、ジョアンナ・ステーブンス氏は、現金とデビットカードで支払う人は、特典を享受していないにもかかわらず同じ価格を支払い、クレジットカード利用者を事実上「補助」していることを研究で明らかにした。
「恩恵を受ける可能性が高いのは、間違いなく高所得の消費者だ」(ステーブンス氏)
クレカの特典で恩恵を受けるのは高所得者層 その仕組みを実際に支えているのは誰なのか(CNN.co.jp) – Yahoo!ニュース
*緑文字は管理人による。
高額年会費カードの高額特典は、年会費だけでまかないきれず、加盟店からの高額な手数料で
補われているそう。加盟店は現金だろうがクレカ払いだろうがデビットカード払いだろうが、金額に差をつけることは
禁止されているため、例えニコニコ現金払いでも、クレカ手数料がオンされた価格を払わざる得ない。
よって、クレジットカード利用者が得をし、現金払い者は損をするそうな。
ただ、高額所得者が大量にお金を使って、大量の決済手数料を生み出しているので、それはそれで
高額所得者内でお金が循環して別にいいのでは。
米国では上位10%の高額所得者が消費者支出のほぼ半分を占めているわけで、
広い意味で言うと「需要を喚起している」、つまりその他一般大衆の雇用を生み出している、とも言えます。
(今回の話に限って言えば)持ちつ持たれつ、という訳で誰かが悪い、という話でもない気がします。
ただ一つ言えることは、クレジットカードが使えるお店でクレジットカードを使わないのは、
日本市場においては消費者はポイント分を損をしていると言えるでしょう。
店からすると、現金払いが一番いいですけどね。
客からすると、現金のみでクレカ未対応だけど安いお店を選ぶのもいいですし、キャッシュレス決済対応だけど
値段は普通のお店を選ぶのも、どちらでも好みでいいでしょう。


東洋経済やプレジデントが同じことを言ったら馬鹿にしまくるだろうにCNNだと迎合するんだな
コスト云々でいうなら飲食店とかでは外国人客対応のコストを日本人客が負担してるわけですよね
負担厳しくてJapanese onlyとか掲示したら即炎上ですし