日本は貧しい国になったのか?「エンゲル係数」では分からない理由。
よく「日本が貧しくなった」ということで為替レートやジニ係数やエンゲル係数をよく調べもしないで騒ぎ立てる人がいますが、
TBsが消費に占める食料品の割合である「エンゲル係数」を解説しています。
日本のエンゲル係数は、戦後は大体60%ぐらいありました。入ってきたお金のほとんどを食費に充てなくてはいけませんでしたが、どんどん低くなり、最も低くなったのは2000年代の約23%でした。そこから右肩上がりになっていて、今は28.3%となりました。(※総務省「家計調査」より 2人以上の世帯)
アメリカでも20%を切りますし、エンゲル係数が上がり続けている主要国は珍しいということです。ですから、日本はこれをもって貧しくなっているのではないか、余裕がないのではないかと言われるひとつの所以です。
第一生命経済研究所シニアエグゼクティブエコノミスト新家義貴氏は「食料品の価格高騰が影響している。食料品は節約することが難しく、エンゲル係数が高くなっているのではないか」と話します。
円安で輸入されるものが高い、食料品が高いのでエンゲル係数が高くなる。一方で、入ってきたお金を将来不安だから貯蓄に回そうという方もいらっしゃると思います。となると、エンゲル係数は消費支出を分母にとっていましたが、貯蓄を考慮した方が良いのではないかという仮説をスタッフと立てました。
日本は貧しい国になったのか?「エンゲル係数」に注目、「物価高でも貯蓄は増えた」考慮して計算すると…【Nスタ解説】(TBS NEWS DIG Powered by JNN) – Yahoo!ニュース
貯蓄込みで考えるとエンゲル係数は増えてない:
現在のエンゲル係数は28.3%ですが、貯蓄を考慮するとエンゲル係数は16.9%になりました。
(中略)
今、ライフスタイルも多様化していて、こんな方もいるのではないかと考えました。
▼年収1億円
社会保険料など5000万円
貯蓄 4700万円消費支出 300万円
食料費 100万円あまりお金を使わないという方だと、年収が多くても、エンゲル係数が約30%と高くなります。
そういう方もいると考えると、これまでずっと使ってきたエンゲル係数がどこまで実態を反映しているのか、わからなくなってくるのではないでしょうか。
日本は貧しい国になったのか?「エンゲル係数」に注目、「物価高でも貯蓄は増えた」考慮して計算すると…【Nスタ解説】(TBS NEWS DIG Powered by JNN) – Yahoo!ニュース
年収1億円で年300万円しか消費せず、うち100万円が食料品支出であるケースも想定されていますが、
流石にそんなやつはいないか、いても統計に影響を与えるほどはいないでしょう。異常値として無視できます。
また、エンゲル係数の分母に貯蓄を加えるとエンゲル係数は10年前から変わっていないという結果も出ています。
エンゲル係数は共働き世帯の増加(惣菜や外食が増える)、食生活の変化(食べたいものを食べる)、
高齢化(食費は減らさない)で高くなる傾向にあります。
つまり、エンゲル係数が高くなっているから直ちに日本は貧しくなっていることを意味する、
わけではありません。一つの指標だけで考えるには限界があります。
まぁ総合的に考えて、悪くなっている気がしますけどね。
こんな死語持ち出して自虐やっちゃうマスゴミさんと、それに釣られる昭和脳なヤフコメ民ってことですかあ?
日本や東アジアは高所得者も食費支出が多いからエンゲル係数は一概に他国と比較できないという
エンジェル処置は重要です。
エンゲル係数で飯がうまい