若者「湯船はコスパ・タイパが悪いのでなくてOK。その分、家賃を安くして。」

若者「湯船はコスパ・タイパが悪いのでなくてOK。その分、家賃を安くして。」

都心部など住宅価格が高騰している場所では、面積調整、つまり専有部分を出来るだけ狭くして1建物あたりに
多くの部屋を作成し、出来る限り狭隘な面積に人間を詰め込んで収益率を上げる方法がお盛んです。

さて、この狭い部屋、そして風呂なし部屋の人気が若者に広がっているそうな。

「湯船につかる習慣が元々ない。余計な掃除が増えないよう浴槽がない物件を探した」。東京都内の賃貸アパートに住む動画配信業の男性（３２）は２０２１年秋、一人暮らしを始める際、「面倒なものをいかに省けるか」を重視した。洗濯物を干す手間を省けるドラム式洗濯乾燥機が置ける、バルコニーや浴槽がないといった条件で１２平方メートル（ロフト付き）の物件を選んだ。

　シャワーは毎日使うが、大掃除は不要で、使用後に水滴を軽く拭き取る程度。家賃は６万円弱で、「設備と築年数を考えると割安だ」と話す。

（中略）

　ライフルホームズ総研のチーフアナリスト、中山登志朗さんによると、浴槽レスは５年ほど前から広がり始めたという。「コロナ禍以降、自宅で過ごす時間が増え、空間を効率的に使って快適に過ごしたいという欲求が高まった」と話す。

　さらに、浴槽に湯をためる水道代や入浴時間を「コスパ、タイパが悪い」と考える若い世代が増えたことも背景にあるという。「浴槽レスは『退化』ではなく、快適さを追求した結果の『進化』。今後もニーズに合わせた住宅が増えていくだろう」と話す。
湯船はコスパ・タイパが悪い？、「浴槽レス」若者に人気…掃除は手軽で家賃も割安（読売新聞オンライン） – Yahoo!ニュース

なお、風呂に入りたくなったときは、近くの銭湯に入りに行くそうな。

湯船に入らずして何が家なものかね、と言いたくなりますが、最近の若者はそうは思わないのでしょう。
湯船に入るためには確かに時間、給湯代がかかります。当然面積が必要なので、家賃は上がります。
掃除の手間も必要です。でもそれを「コスパ・タイパが悪い」と切り捨てる気にはなりません。

管理人も、別に毎日湯船に浸かるわけではないのですが、週2-3ぐらいでは入りたいものです。
湯船に浸かるというリラクゼーション効果は、なかなか代えがたいものです。

入りたい時に銭湯に行けばいい、と言っても、行くのが面倒ですし、シャンプーやら洗顔料やら化粧水やらタオルやら着替えやら、
一通り持っていくのがめんどくさい。当然、銭湯代数百円はかかりますし、夏場だと行って帰って来るまでに汗をかきますし、
冬は寒い。何より、風呂上がりのおっさんがフルチンでウロウロしているのが気に食わない。
（気に食わない、というより、ない方がいい。たまに行く温泉だとそういうものなので気になりませんが、
風呂代わりだと気になり始めるかも。）

家だと、浴室から出た瞬間にビールやら炭酸水、その他お気に入り飲料が飲めますしね。
自分のお気に入りのドライヤーを使えるのもいい。銭湯は有料の場所もありますし。乾かす髪があるかはまた別問題。

何より、風呂から出たあとの湿度高い脱衣所でまた下着を身につけるのが不快です。
家だとフルチンで居間に移動して、テレビを見るなりスマホいじるなり、なにか飲むなりして、涼むことが出来ますから。

とりあえず一通り文句を書きましたが、ライフスタイルは人それぞれ。
毎日遅くまで残業し、家に帰るのは文字通りシャワーと寝に帰るのみ、湯船に浸かるのは月1程度、
という企業戦士タイプや、湯船が嫌いな人には、シャワーのみという選択肢があるのもいいかも。

問題はどの程度安くなるか。

管理人が額面18万円ぐらいの若者として、5000円差だったら風呂あり物件、7000円差だったら風呂なし物件で悩むかも。
1回銭湯が550円として、週1で通うとしても2475円/月。家賃が7000円差ならば4525円。
うーん、やっぱり飲み会1回減らして、その分家に湯船ありを選ぶかな。

でもここで「なら風呂なしで友達と飲みに行くほう選ぶわ」というのを選ぶのが今どきの人たちですね。
価値観は人それぞれ。住みたい方に無理せずに住みましょう。