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プレジデント誌「クレカ積立はNISA貧乏の始まり」

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プレジデント誌「クレカ積立はNISA貧乏の始まり」

最近は巷で人気のクレジットカードによる投資信託の積み立て購入、いわゆるクレカ積立ですが、
プレジデント誌で消費経済ジャーナリストが、新たな持論を展開しています。

 しかし、楽天証券が公開した数字によると、1月時点のNISAつみたて投資の設定額で最も多いのが月3万円以下で全体の33%だが、5万円越え10万円以下が20%なのだという。同証券の新NISA口座は476万口座(1月時点)とのことだから、その2割とすると約95万、100万人近い人がその数字を積み立てに回していることになる。しかも、これはクレカ決済が10万円に引き上げられる前の数字だ。今後もっと増える可能性はある。

 そもそも「10万円積立できるようになった」のと「10万円積立してもいい」のは別だ。だが、貯蓄熱心な人ほど陥りやすいのが「積み立て貧乏」だ。

 FPやお金の専門家は口をそろえて、お金を貯める基本は先取り貯蓄と語る。それは間違いないが、問題は先取りする金額が適正とは限らない点。積立額を決める時、気になるのは我が家の家計の現状より、周りの人がどうしているかだ。

 自分の年代なら平均でこのくらいの貯蓄があるものだとか、普通は年収の10%は貯めているものだとか。同じように、「他の人は10万円積み立てて、ポイントを稼いでいる」と思うと、その数字が目安になってしまいかねない。

 いったん積立額を決めたら最後、減額したくない心理が働く。

 もし生活費が足りなくても、真面目な人ほど自分がやりくり下手だからだと思ってしまう。その結果、積立はしているのに、家計費は常に赤字という「積み立て貧乏」となり、それこそクレジットカード払いでしのぎ、赤字をどんどん先送りにしてしまう。これでは将来のための資産形成どころではないだろう。無謀な積み立ては「NISA貧乏」を生む。

 「ポイントを使って高級ホテルに宿泊した」とか、「マイルに替えてタダで海外旅行に行った」と聞くと、多くの人はうらやましいと思う。自分もそうしたいと考える。最初に書いた「他人が得するのが悔しい心理」が働くからだ。
新NISAの「クレカ積立」は本当に得なのか…これから日本人を待ち受ける「NISA貧乏」という悪夢(プレジデントオンライン) – Yahoo!ニュース

この後、「人生、想定外のことが起きても投資信託は不思議と売却したくない」、
「NISAのために借金をするのは本末転倒」と続きます。

基本的な論調が幻冬舎やら現代ビジネスの「貧困ビジネス」そのものです。

これってプレジデント誌だよね、発行目的が「ビジネスリーダーの指針となる経営戦略&
自己啓発・ビジネスマーケティング情報・リーダー学・海外情報等を提供
」だよね、
というツッコミがありますが、そこはとりあえずおいておいて、ツッコミを入れておきましょう。

目次

投資は余剰資金で、クレカ積み立てに拘らず、柔軟に、長期間実施するもの:

記事前半で日本人は右に倣えで動く性質があり、みんなが積み立てる額を無理して積み立てようとする、
という意見があります。沈没船で日本人には「既にみんな海に飛び込みましたよ」という国民性を
揶揄するジョークはありふれたものです。

かと言って、みんな10万円積み立てるから、私も無理して10万円積み立てよう、となるか?
まず、他の人とそんなに毎月の積立額を会話する機会がないでしょう。自分の年収やら貯金など、
懐具合を会話する機会はそんなにないですし、「NISAやってる?やってない?」ぐらいの会話は
友人と同僚などであるかと思いますが「いくらやってるか?」は滅多にないでしょう。

そもそも周りに合わせる必要はなく、月10万円というクレカ積立の枠組みで、
自分の家計をみて設定すればいいだけです。
正直、それすら出来ない奴は何してもダメな奴なので、放っておきましょう。

そして余剰資金で、焦らずにコツコツ、というよりも自動積立で忘れるぐらいがちょうどいい。
また、急に現金が必要になったり、改めて金が必要になるライフステージ
(結婚、出産、進学、転職、転居、介護、死亡)が来たら、売ればいいだけです。

もちろんその時に上がっていれば売りやすいですし、下がっていれば心理的に売りづらい。
とは言え、売れないわけではなく、5営業日程度あれば現金化出来ます。

NISAのために借金をするのは本末転倒:

借金してまでNISAするのは本末転倒とありますが、そんなことするやつおるか?
人生でやっていい借金は、クレカショッピング一括、ポイント目的のリボ払い(早期繰り上げ返済)、
住宅ローン、事業用ローン、奨学金ぐらいでしょう。
いずれも金利が極めて低いか、担保があるか、未来への投資(教育)か、儲かるからやります。

プレジデント誌に書いてあるような、毎月赤字が出る家計で、NISA積立をするために、
クソみたいなスマホ決済事業者がクソみたいな暴利でカジュアルな貸付を行うのを利用して生活する・・・って
そんなアホが存在するのか?まず積み立てを下げればいい。ただそれだけ。
それをせずに年利15-20%だの利息制限法の上限金利を取るやつがおるんか?

一方、住宅ローンは極めて低金利なので、無理に早期繰り上げ返済せず、S&P500や
オールカントリー型投資信託で、長期運用する、というプランに管理人は賛成です。
だって年利0.298%という超低金利ですし。変動金利が上がる?日銀の声明をまず読もう。

ポイントはオマケ:

ポイント目的にクレカ積立や即売りするのも、いずれも長期投資全体から見たら誤差の範囲です。
インフレに対抗するため、少しでも早く始めるしかない。少しでも早く投資し、市場にお金を置くことで、
地球経済の発展の恩恵に乗っかれ、インフレへの対抗となります。

日本円で現金貯金として持っておくのは、インフレという悪魔に長年かけて命を刈り取られるだけです。

この手の経済雑誌で「インフレの脅威」に触れるより「NISA止めとけ論」の方が圧倒的に多いのは
なぜなのでしょうか。「値上がりが辛い」、「庶民の給料は上がらない」と書いた後に、
概ね「NISAは国が用意した制度、儲かるわけがない」「損をすることもある」「今は上がりすぎ」
だから安全な元本保証で円を持っておきましょう、と書くのは、論理破綻どころか精神錯乱です。
どうもその手の記事が多すぎるので、注意して読みましょう。

もっとも、積立投資おじさんの拠り所、S&P500も過去何度も大暴落と長期的な低迷を記録しており、
1929年の世界恐慌(569)から復帰したのは、1959年です。実に30年間が必要でした。

関連記事:バブル崩壊おじさん「バブル崩壊!新NISAは絶対にやるな!」。その息子「俺が生まれてからずっと言ってる、真に受けるな」。 | 節約速報

30年間、指数が元に戻らず、無限ナンピン地獄に巻き込まれることもある、ということは
知識として知っておきましょう。いざ巻き込まれても、動じず、売らず、ドルコスト平均法で
書い続けるしかありません。言うは易く行うは難し。これもまた歴史が証明していいます。


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今日の寄り合い会場?

ジジイの寄せ場

クレカでNISA積立して破産申立すると、破産管財人に差し押さえられて各債権者へ配当
ご利用は計画的に

そこで破産しても差押されないイデコの出番ですよ。
※限界まで借金してイデコに投資して計画破産した場合の取り決めは不明(差押されなくても詐欺罪が成立する可能あり)

Last edited 7 months ago by 名無し

よく知らんけど未来の年金を差し押さえるようなもんだからってことかな
面白いなぁ

最近これといったお得情報出てこないねぇ
企業は経費絞ってるんだねぇ
景気悪いんだねぇ

男は黙って年初に360万
ポイント還元は受けんのや

先月口座つくってクレカ積立10万をはじめました。もらえるポイントだけで再投資型の信託も買いました。余剰資金なので問題ありません。

安パイにちまちま5万円や10万円積み立てるよりも、
最初っから普通にドンと買った方がいい気がするけどねぇ

積み立てる(分割購入する)メリットって、ドルコスト平均法的なリスク回避の意味だけしかないように思えるが、他に何かあるんか?
(もっともオルカンやS&P500積立してる大半の人はそこまでさえ考えてない気もするけど)

余剰資金は一括投資したうえで、じゃないの?

NISAは年初一括360投資が最適解
→それができるなら毎月の収入に余剰があるはず
→当たり前にカード積立もしてる
って寸法やな

現金で360持ちながら積立投資してる奴も、360一括投資してあとは一切投資しない奴も、どちらもなかなかの珍獣

積立ではなくクレカ積立の利点としては買い付け設定と入金が連動している点

連動してるとメリットある…?

軽く考えてみたが、「出金額を把握しやすい」とか「クレカ利用実績(利用額)を増やせる」程度しか思いつかない…

ちょっと計算してみたらすぐに分かることだよ。
その辺難しいなら投資は多分やめた方が良い。

同じ資金で過去の値動きを元にシミュレートすると、ほぼ常に一括投資の方が有利だよ

ふーん、そこまで言うならどういう計算なのか、具体的な内容をご教授してくれよ

こちとら個別株のファンダやテクニカル頼りばかりでね

あんた「計算したら分かる」とか言った人?
記事でも真逆の主張してるじゃん

> 大半の期間において、最短5年で1800万円を投資したほうが、15年かけて投資するより、30年後の運用成績がいい(お金が増えている)という結果でした
> 結果、つみたてる期間が短いほど『増える期間』が長くなったことが、最終的な資産評価額に差がついた要因です。
> 相場が右肩上がりという前提なら、早く、多く投資したほうがお金の増え方が大きくなるのは、ある意味で当然のこと

でも、流行ると、リボ出買い物しつつ、NISAを、という人も出てきそう。
でも、プレジデントって、そういう層がターゲットなんだっけ?

リボ技じゃなくリボっちゃう後先考えられない人が金あったら今使うでしょ
リボ払いながら貯金するぐらいの想定

そもそもプレジデントは馬鹿しか居ないので読む気にもならん。
日経の足元にも及ばない。

主の熱い長過ぎるコメントに見る気を失った

本物のプレジデントはプレジデント誌なんて読まない。
読むのはNISAマンセー民と妄想ニートだけ。

暴落したらその後に指数が元に戻る迄の時間が待てない、というか戻る迄待つ時間が無い老人とか中年後期向けに書かれているんでしょうね。
暴落したら御仕舞なんだよっていう人間たちの気持ちを汲んで慰めるというかなだめるというか。
そう考えれば心優しい記事なのかなと思います。

いい加減東洋経済とかプレジデントの引用記事勘弁してほしいんだけど…。

体感1500字くらいかな。管理人、数日ぶりに頑張って書いたね。ナデナデ

100年前の流動制全然ない時期の大恐慌→上げ渋りみたいのが現代に起こるかどうかは別として、実際そうなったら今浮かれて始めてる人はほとんど投げるだろうなぁ。

プレジデントとは?
と考えてみると、例えば典型的なプレジデントである米大統領や次期大統領候補は80歳前後なんだよね。
そう考えると、プレジデントやその記事も80歳前後がターゲットと考えられる。

80歳では、NISAなんてしない方がいいだろうから、この記事は正しいね。

過去と比べると今のプレジデントとダイヤモンドは糞雑誌だわ

今の?
昔からカストリ雑誌だわw

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