岸田首相、1年限定の所得税減税を検討へ。消費税減税よりは嬉しい。本当にやるか知らんけど。

岸田首相、1年限定の所得税減税を検討へ。消費税減税よりは嬉しい。本当にやるか知らんけど。

令和4年度の税収は一般会計で71兆1374億円と、前の年度よりも4兆995億円増えて、
3年連続で過去最高を更新（NHK)しました。

という訳で、岸田首相は円高還元セールならぬ、税収最高セールということで、
期間限定の所得税の減税を検討するそうな。

新たな経済対策をめぐり、岸田総理大臣は20日、自民・公明両党の政務調査会長らと会談し、税収の増加分の一部を国民に還元するため、所得税の減税を党内で具体的に検討するよう指示しました。

政府が近くまとめる新たな経済対策をめぐり、岸田総理大臣は物価高騰に直面する国民に対し、税収の増加分の一部を適切に還元するため、あらゆる手法を講じるとしています。

（中略）

また、所得税を減税した場合、非課税世帯などの負担軽減につながらないとして、合わせて給付措置を講じることも検討する考えを示しました。
所得税減税の検討指示 岸田首相 与党に | NHK | 税制改正

実際にやるか、やる気があるのかは不明ですが、自民党の宮沢税調会長は
「減税は1年が極めて常識的」とのこと。いや、そんな常識しらんがな・・・恒久的に減税してくれ。

まぁ1年だけ減税となると、企業の給与計算担当やら税務署やら役所が何かと発狂しそうですし、
給与計算するソフトウェアを販売するパッケージ会社や個別カスタムのSIerの現場は死にそうですね。
せめて3年前に予告して、10年は継続して欲しい、システム改修とメンテナンス費用の予算取りとかあるんだから、
と思ってそう。まぁ消費税減税を1年限定で行うよりは混乱は少ないか・・・

さて、実行面での混乱は予想されますが、実施されるとこれは結構嬉しい。

消費税減税の効果なんて高々知れていますし、どうせ家計の大半を占める住居用の家賃には
消費税かかりませんし。

正直管理人のような「毎日納豆とトマトとプロテインとパックご飯を食べて、禄にカネを使わず、
余ったお金はS&P500やオルカンに突っ込んで残高が増えるのをニヤニヤ楽しむタイプ」にとって、
消費税減税されてもあまり意味がないんですよね。一方、所得税を減税してもらえると、
かなり影響が大きいので、遥かに嬉しい。

減税額は限定的：

ただ、リンク先のNHK記事に「過去に経済対策として行われた所得税減税」がありますけど、
いずれも効果は限定的です。いずれも年数万～25万円程度のもの。ま、そんなもんか。

だったら、消費税2％OFFとかの方が、世の中の人は景気よくお金を使いそうですかね。
ま、どっちでも良いですので、とにかく減税してくれればなんでも良いかな。

貧乏人と高所得者の公平な税負担なんてそもそも無理なので、
消費税と所得税、どちらを減税すべきかなんて解がないと思っています。

ちなみに下記サイトで年収別の所得・消費税負担がビジュアルで見れますので、
興味ある人は試してみましょう。
年収でこんなに違う　所得・消費税、あなたの負担は：日本経済新聞

という訳で、検討ばかりではなく、何かしら行動を起こしてくれることを期待します。
増税メガネではなく、減税メガネとして呼ばれる名宰相として歴史に名を残すようにしてほしい。

ただ、本当に必要なのは産業の勃興と規制緩和、投資の呼び込みと人材の流動性確保、
地政学的リスクの排除でしょうね。