ミスタードーナツが100円セールを終了、常時値下げに移行。11/8~。ドーナツサイズはどうなる。
言うほどセブンイレブンなどのコンビニドーナツは売れ行きは芳しくないようですが、
やはりドーナツ市場という狭いパイの食い合いにおいて、コンビニドーナツの台頭は
ミスタードーナツへの刺激になったのでしょうか。
ミスタードーナツが定番35商品を値下げし、100円セールは廃止する事となりました。
セール期間外に訪れたお客様の不満が強いことを懸念して、だそうな。
きっと真相は違うのでしょうね。
客側もどうせ値下げセールをすることが分かっているから、
値下げセール開催時期のみに売上が集中します。
そうすると企業にとって売上が平均化出来ず、
店舗リソース(バイト人員、光熱費、施設代、食材等)に無駄が出る。
また、セールを行うと客は来るけど、セールが慢性化すると客側も飽きてくるし、
平均顧客単価の下落にも繋がりかねない。
そのあたりを考慮すると、「もうセールなんてやめちまって、ちょっと値下げしてお茶を濁そう」と、
経営陣がそういう判断をするのは合理的かも。
さて、今回の値下げでどの程度ドーナツが小さくなるかは見ものですが、
セールをやめて値下げして、同時に露骨にドーナツを小さくすると流石に悪評が立つので、
私が経営者であれば、今年いっぱいはドーナツサイズを小さくせず、客動向の見極めが
ある程度つくであろう、年明けぐらいからドーナツのサイズ縮小を行いますね。
ミスタードーナツを経営するダスキンにとっての第一命題は
「美味しいドーナツを売ってお客様を満足させる」、ではなく、
「利潤を最大化させ、利潤をステークホルダーに還元し、企業を存続させる」です。
そのために、「ちょっと美味しいドーナツでも売ったろか」という手段を、
一つの選択肢として取っているだけなので、間違えないようにしましょう。