中央省庁で一太郎禁止令。ジャストシステムが憤死しそう。

2021年3月31日

相次ぐ法案ミスの発覚で、中央省庁では事実上の「一太郎禁止令」が出されているそうです。

なお、毎日新聞による、今国会で判明した主な政府提出法案のミスが記事になっています。

(画像引用：法案ミス、さらに２０本　野党反発、国会日程影響も）

まぁ確かにこれはね・・・ちょっと問題ありますね、と言いたくなります。

しかしワードにしたからと言って直るものでもないでしょうし、
一太郎を開発したジャストシステムが提供する、今は亡き（死んでないけど）
日本語変換ソフトのATOKにした方がその辺はうまく補足してくれそうです。

参考資料の点検にも膨大なリソースが：

全然報じられないので今回の『法案ミス』の1つである参考資料を共有。法案本体のミスは無くすべきだけど、国民に影響を与えない"参考資料"の点検にリソースを割くべきでない。厚労省はエース級職員の業務を止めて点検したと。他の業務（コロナ等）にも影響するし、馬鹿げてるとしか思えない。 pic.twitter.com/nkLxLCcpyc

— おもち@おもちクエスト連載中 (@ex_kanryo_mochi) March 26, 2021

ツイッターなどでも議論されていますが、国民に影響を与えない参考資料のインデントなんて
どうでもええんちゃうかな・・・ましてや現状はコロナ禍で至るところの省庁で人手が足りないでしょうし、
もっと本質的な問題に取り組んで欲しいところ。中国軍による尖閣諸島周辺の領海侵犯とか。
国が侵略されてるんですよ。文字下げにこだわっている場合ですか？

MS-IME＋ワードで縦書きの文書作成という罰ゲーム：

大体MS-IME＋ワードで縦書きの文書を作るって馬鹿げてますよ。クソゲー過ぎます。
管理人も最近あるPDFファイル共有システムのマニュアル作成に参加しましたが、
久しぶりに使うワードってやつのインデントは本当に糞ですね。

あれよあれよといううちに段落がずれていってムカつくことこの上ない。
MS-IMEもぶっちぎりに糞すぎる。全般的に日本語を使うために設計されたソフトじゃない感が
ひしひしと伝わってきます。

GAFAに対抗せよというお題目はどこに消えた：

だけど政府は一太郎を排除せよ、という。GAFAの独裁に戦っていこうという段階において、
徳島県のジャストシステムが開発した国産ワープロソフト「一太郎」を霞が関から全滅させよ、とおっしゃる。
確かに民間企業で一太郎+ATOKを使っているところは少ないでしょう。

つい先週はLINE情報漏えいで騒いでいたのに、また外資に頼るのか：

だからといって全滅させて良いんでしょうか？その結果が反日国家の企業が運営するSNSサービス、
LINEに国内のメッセージインフラを依存せざるえなくなり、そしてそれが中国共産党に利用されて
情報を全部ぶっこ抜かれた今の情弱国家、日本に繋がっていると言えるでしょう。

普段あれほど行政権を振りかざして企業に上から目線で「要請」だの「許可を求めよ」だの
「申請しろ」だの言ってるのだから、こういう時ぐらい中央の威光を振りかざせばいいのに。
「お前ら、一太郎使えよ」と。

民間企業からすると一太郎を強制されるのは割と迷惑ですが、
一太郎のボトルネックはシェアが低く、互換性が乏しいことであってソフトの出来云々ではないので、
普及さえすれば別にどっちでも良いはず。普及さえすれば。

もっとも普及はしないだろうなぁ。Windows2000～XPぐらいあたりには一太郎はだいぶシェアを
失っていなイメージ。Vistaの頃にはほぼ全滅してたかと。

IT技術強国を目指そう：

ただ、しょーもないシステムを巨額の税金を掛けて、多重下請け構造の中に金が消えていくのであれば、
ジャストシステムのような頑張っている企業に国策として金を流してもいいのでは。
そしてプログラマーの地位を向上させ、IT技術強国を目指さないと、この国に未来は無いでしょうね。

プログラマーの賃金が安いのが問題：

IT技術者の市場単金が書かれた積算資料（通称、物価本）などで国の情報システムは
予定価格を算出していますが、国（というか財務省）は情報システムの開発と維持コストを低減させること
ばっかり通達を出して、肝心なIT技術強国を目指すべく政策には全く力が入っていない。

物価本を見るとコーディングを行うプログラマーの単金が50万円/月ぐらいで、上流で顧客と話しをして
基本設計をする人間（SE)が90－120万円/月ぐらい。そしてSEさんはコードが書けない人も結構いる。
しかしSEのほうが2-3倍高給取り。これがこの国のプログラマーに未来がないと言われる所以です。
就職するなら下請けソフトハウスではなく、大手SierのSEを目指すか、自社でエンドユーザー向けの
サービスを提供している会社に就職しないと食っていけないのですよ。

話が大きくそれましたが、てにをは等の誤記で鬼の首を取ったように騒ぎ回ったり、
その解決策が「気合で乗り切る」「ワードを強制する」などと脳死状態の発案に乗るしかなかったり、
そういった状況は国の発展と国民の発展のために、やめましょう。時間とリソースの無駄です。

本当に重要な事に労力を割き、また技術者がプログラマーが報われる国造りを目指し、
英語と理数系教育に力を注ぐと、海外から優秀が技術者が流れ込んでくるはず。
香港の民主主義が滅びた今、Japanはその活力を国内に呼び込むチャンス・・・のハズですが、
この低落。どうなることやら。