オルカンは円高でどのくらい落ちるのか。9割落ちるという話もあるけど、長期だと気にする必要はなさそう。

2024年5月17日

新NISAで大人気のS&P500とオールカントリー、略して「オルカン」ですが、今は円安基調ということで
ベンチマークとなる指標も上がっていることから、基本的に右肩上がりとなっています。
では、円高進行ならどの程度資産は目減りするのでしょうか。日経新聞が記事にしています。

ハナ　新しいNISA（少額投資非課税制度）で一番人気の投資信託は三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）」。オルカンの投資先のうち日本は約6%で、米国6割など全体の94%は海外株。今は1ドル=150円台とすごく円安で、今後円高になったら、円に戻すときの資産は大きく減っちゃう。オルカンへの投資を続けていいのかな。
新NISAで人気の「オルカン」　円高進行なら資産減か　お金を殖やすツボとドツボ（73）　編集委員　田村正之 – 日本経済新聞

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なお、オルカンでは4割が米ドル以外の通貨に分散されているので、多少安心感はあるかも。

一方、オルカンの為替変動の9割弱はドル円レートの影響と推定される、という記事もあり、
はっきりとしたことは言えない模様。
『S&P500』『オルカン』絶好調は「円安」のおかげ…「円高」になったらどのくらい下がるのか？（FRIDAY） – Yahoo!ニュース

なお、オルカン絶対安心派の不都合な真実として、2008-2009年頃のリーマン・ショック時には
オルカンのベースとなる全世界株指数のMorgan Stanley Capital InternationalのAll Country World
Index、
略して「MSCI ACWI」が5ヶ月で半減している、という事実もあります。

しかし、いずれの暴落時も数年すると元に戻りますし、ドルベースでの上昇率も激しいものがあるので、
多少円高になっても大丈夫、とのこと。長期間で分散投資することで、結局はプラスになるそうな。

ちなみに、こちらで記事にした月次レポートによると、2023年12月の時点での上昇の内、
3分の1が円安の影響だったそうな。
関連記事：絶好調のオルカン、値上がりの3分の1は「円安」の影響だった。 | 節約速報

まぁあまり細かいことを気にしてもしょうがないので、とりあえず脳死で20年、ドルコスト平均法で
買い続けて放置する、というのが安牌です。それ以外の欲を出して変な手数料のお高い
アクティブファンドや個別株を売り買いすると、税金やら手数料でインデックスファンドに
負けてしまいます。

素人が出来る投資は、時間を味方につけること。長期間買い続けることで、
為替影響も分散化させ、ドルベースでの複利効果を享受しましょう。