ITGが販売代理店を務めるサムスン電子のSSDですが、1月下旬より新型2.5インチQLCの
SSD「SSD 860 QVO」が発売となり、ジョーシンにてポイント5倍、Yahoo!プレミアム会員は
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QLCとは。特徴と欠点:
QLCとは、Quad Level Cell、つまり「4bit MLC」(4bit Multi Level Cell)のこと。
特徴としては、TLCと比べて書き込み性能が(規格上)低く、耐久性も(規格上)悪化するものです。
ただし、スペックシートを見てみると、シーケンシャルリードは550MB/s,
シーケンシャルライトは520GB/sと従来機種である860 EVOと特に変わらない模様。
耐久性は従来の6割だが問題ない:
SSDに書き込める総容量を示すTBW(Total-Byte Written)は、1TBで360TBとのこと。
これはSSD 860 EVOの1TBモデルが600TBなので、6割程度。
また、保証期間も5年あkら3年と短縮されています。
とは言え、1TBモデルで毎日1TB書き込みし続けて600日でTBWに達する計算ですし、
そんなに書き込みまくることはありえない(システムが占める書き込み負荷領域も当然存在する)ので、
寿命は当然長くなります。
仮に1日100GBを毎日、書き込むとして6000日。16.4年です。普通のオペレーションを行う上では十分です。
耐久性に優れているMLC搭載のSamsung 840 Pro、TBWは73TBですが、
規格値の約7倍の500TBを書き込んだあたりからエラーが出始めたとのこと。
The SSD Endurance Experiment: Casualties on the way to a petabyte – The
Tech Report – Page 3
つまり、TBWを超えたらSSDは即死するというわけではなく、当然メーカーのマージンが取ってあり、
それすらを大幅に超えると、実際にエラーが出始めるそうな。
とは言え、そんなにパーソナルユースで書き込みまくることはないので、実務上問題は無いかと。
1TBは買ってはいけない:
ただ、書き込み速度で劣勢なQLCは「Intelligent TurboWrite」という動的キャッシュ機能で補っており、
このキャッシュをあふれる量を書き込むと、ライティング速度は大きく減少
(なんと500GB/S超えから80MB/sまで減速)します。
そうなると、現行のSamsung SSD 1TB 860 EVOが先週ぐらいまで1TBで15580円でアマゾンで売っていたので、
そっちでいいじゃん、となります。(今では17980円)
という訳で、まだまだ予約に応じるわけにはいかない価格かと。
1万円前半になったら、ようやく腰を上げる感じで待っていましょう。
楽天でも同じような価格で予約受付中。
ただ、2TBは35480円(EVOは41800円)、4TBは70980円(EVOは83800円)と、
確かに価格優位性があるので、そっちを予約するのはありかも。