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AV-ComparativesでReal-World Protection Tests(現実に則したアンチウイルスの検出テスト)、2015年3月版が公開へ。Aviraとカスペルスキーが最強だったわ。

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AV-ComparativesでReal-World Protection Tests(現実に則したアンチウイルスの検出テスト)、2015年3月版が公開へ。Aviraとカスペルスキーが最強だったわ。

アンチウイルスソフトって、PC購入時からそのまま入っているのを使ったり、何となくマカフィーやノートンの製品を
使っていたりしませんか?それらの有名どころの製品を使っている場合はあんまり問題無いですが、
MicrosoftのOS標準のWindows Defenderで済ませていませんか?
Windows Defender頼りの人は、今すぐ回線を切ってセキュリティソフトを買ってきましょう。
ノーガード戦法とは言いませんが、それに近いものを知らず知らずのうちに行って、非常に危険です。

もしくは、玄人の人でフリーのAVASTやAVGを使用しているけど、ちょっと不安だったり、
ESETのコスパが良すぎるけど、何となく導入を躊躇していたりしませんか?

このページでは、オーストリアの非営利機関のセキュリティ比較会社、AV-Comparativesの最新のレポート、
「Real-World Protection Tests」の結果を紹介します。
バージョン:March 2015、2015年3月版

ソース:http://www.av-comparatives.org/dynamic-tests/および
http://www.av-comparatives.org/wp-content/uploads/2015/04/avc_factsheet2015_03.pdf

目次

Real-World Protection Testsとは:

Real-World Protection Testsとは、現実に則したアンチウイルスソフトのテストを行います。
テスト条件を厳密にするため、デフォルト設定のままでテストします。

テスト環境:

テスト環境:
・Microsoft Windows Home Premium 64bit SP1
・最新版のサードパーティ製ソフト(Adobe Flash、Acrobat Reader Java)などをインストール。
※この環境では、WindowsXPなどのサポートが切れていて、訳の分からない脆弱性があるサードパーティ製ソフトを
いっぱい突っ込んだ環境よりも、テスト環境が鮮明に現れるだろう、とのこと。

テストは410のサンプルで実施しました。このサンプル群、最近発見された一杯怪しいのを突っ込んでいますが、
大体の悪意のあるマルウェアの種類を含んでいるので、その挙動を観察するとはセキュリティ上非常に有益でしょう、
とのこと。

テストされたアンチウイルスソフト:

・Avira Free Antivirus 2015
・AVG Internet Security 2015
・Avira Free Antivirus Pro 14.0
・Baidu Antivirus 5.0(名前が既にウイルスっぽいですが、Aviraエンジン搭載とのこと。当然中国製)
・Bitdefender Internet Security 2015
・BullGuard
・Emsisoft Anti-Malware
・eScan
・Eset Smart Security
・F-secure
・Fortinet FortiClient
・Kaspersky
・Lavasoft Ad-aware
・McAfee Internet Security
・Microsoft Security Essentials
・Panda
・Quick Heal Total Security
・Sophos
・Tencent
・ThreatTrack Vipre
・Trend Micro

海外製であんまり聞いたことが無いような製品も多いですが、とりあえずこれだけテストされています。
逆にここに載っていないのはそんなに買う価値もないでしょうね。
ただ、エンジンの提供を受けているソフトもあり、一概には否定出来ないかも。

テスト結果:

最新版のチャートはこちらで見ることが出来ます。
AV-Comparatives – Independent Tests of Anti-Virus Software – Real World
Protection Test Overview

左に行くほど検出率が高く、右に行くほど糞ソフトです。

並び替えは、Sortをby valueにしましょう。

・Compromised(赤色):未検出。つまり、これが高いとアウト。いくら軽くても未検出が多いソフトは糞ソフト。
・User dependent(黄色):ユーザー判断により検出。
つまりクリック次第ではあなたのPCにマルウェアが進入する可能性もあります。
・Blocked(緑色):ブロック済み。その名の通り、自動的に安全に処理されました。やったね。
・False Positives(折れ線グラフ):誤検出。つまり安全なケースを、これは危険だ!と判断して騒ぎ立てたケース。

なお、85%がOS標準のWindows DefenderやMicrosoft Security Essentialsによる検出率となります。

こう考えると、フリーのAVIRA最強やん!カスペルスキーもいいね!軽いし!と言いたくなる気持ちもわかります。
逆にLavasoftとか何やねん、存在価値あるんか?と突っ込みたくなりますね。

※カスペルスキー。今回のテストで検出率100%を達成。ただし、地味に値上げして高いんだわ。

このテストでは、動作の軽さなどは特に考慮されていません。まぁ右の方のソフトは、危険回避に役に立たないので、
そもそも動作の軽さなどは考慮するに値しない、というところでしょうか。
それにしても、トレンドマイクロとF-secureは誤検出多すぎですし、McAfeeはぼったくり価格取る割に、
大して検出率高くねーじゃん、という結果になりました。

まぁ検出率のコンマ数%をこだわっても仕方ないので、買うのであれば左の方の製品から吟味して買いましょう。
個人的にはESETが好きです。軽いし、検出率もそこそこだしね。

※ESET。アマゾンで5台(Windows、Android、スマートフォン、タブレット対応)で3年版が3980円ぐらい。

AVIRAはフリーなのが利点ですが、フリー版はファイアウォールついてないから有料版買わないと行けないんですよね。

注意点:いつもいつもマルウェアは防げるわけではない。ソフトウェアアップデートが重要。

原文の最後の方に書いていますが、左の方のAVIRAやカスペルスキーが、いつもいつも100%、
悪意のあるソフトウェアから身を守ってくるわけではありません。

今回の410のサンプルでは、たまたま防御率100%でした、とのこと。そりゃそうだわな。
悪意のあるソフトウェアはゼロデイアタック(セキュリティ会社がアップデートパッチをリリースする前に攻撃してくる)などを
行ってきますし、当然そういう攻撃には、セキュリティソフトは適切に機能せず、結果として悪意のあるソフトが
進入するケースが増えてしまいます。

なお、怪しいURLを踏むとマルウェアに感染する場合がありますが、そういった怪しいURLの危険性は、
OSとサードパーティ製アプリを最新版にアップデートすることで大幅に減らすことが出来ます。
ユーザーは常にアップデートすることを心がけましょう。

まぁたまにMS公式からリブートするとPCが死ぬバグが送られてきますが、それはそれでご愁傷様です。

本記事が、少しでも皆さんのセキュリティソフト選びに役に立てることを祈っております。


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