ドコモXperia Z1f(SO-02F)バッテリー交換で失敗して防水パッキン破損した。成功するコツ。Yahoo!オークションバッテリー真贋比較。簡単NFCアンテナ移植方法。
管理人はドコモXperia Z1f(SO-02F)を2年半ぐらい使っておりました。
バッテリーを完全放電⇒完全充電という痛める使い方をするわけではなく、
20%まで使ったら80%まで充電するという、パナソニックなど大手メーカーが推奨する、
いたわり充電を手動で行っていました。
参考:
省エネで長時間駆動!バッテリーを長持ちさせる方法 | レッツノート100%使いこなし術 | Panasonic
でも流石にバッテリーの寿命なのか、1日持たなくなったり、旅行時に不安を感じるようになってきたので、
ちょっと自前で交換してみることにしてみました。
なお、この機種は通常ではバッテリーを取り外すことが出来ません。
そこで、マイナスドライバーとピックを利用して、無理やりこじ開ける必要があります。
ドコモ公式サイトでは、バッテリー代含めて8800円が必要であることが明記されています。
参考:
docomo Xperia(TM) Z1 f SO-02F サポート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
実際のバッテリー交換の手順は、「Xperia Z1f バッテリー交換」でググると一杯出てきますので、
それを参考にしました。なお、この記事でも全般は説明せず、管理人が失敗した点と、
コツだけを記述します。
バッテリーの選び方:アマゾンでのソニー純正(大嘘)、サトーコマース(謎)、Yahoo!オークション(怪しい)
まずはバッテリーを買ってこなくてはいけない、ということで通販サイトでバッテリーを購入します。
探すべき型番は:LIS1529ERPCとなります。
eBayにいっぱいあるとの噂ですが、Yahoo!オークション以上に偽物も多いとのことなので却下。
アマゾン:Sony Xperia Z1 Compact 交換用バッテリー 純正品 PSE
1790円という安めの価格ですが、評価がボコボコ。パッケージを真似た偽物の疑いが強く、
またマケプレ出品で出品者ごとの評価が分からないため、却下。
いや別に偽物でも動いてくれれば良いんだけど、リチウムポリマーバッテリーという特性上、
耳元でスマホを使っている時に爆発したり、炎上したりしたら嫌なので、一応安全係数高めで
いきましょうってことで。
アマゾン:Sato Commerce Xperia Z1f LIS1529ERPC 互換バッテリー ( SO-02F ) 3.8V 2300mAh
1980円で定期的にマケプレ出品中。比較的評価も良好でそこそこ使えそう。
ただし、やっぱり純正が良いなぁ。。
楽天:検索してもモバイルバッテリーとかケースしか出てこない。検索がクソ。却下。
Yahoo!オークション:Z1f バッテリーでの検索結果
こんな感じで純正バッテリー+交換キット+バックパネルシートが2300円ぐらいで売られています。
他のサイトの交換レビューで「Z1fのバックパネルは両面テープで固定されており、
よっぽど上手くやらないと、両面テープがダメになる。よってバックパネルシートが必要」との
記述があったので、オマケで付いてるんであれば、これが良いかなと。
なお、Yahoo!オークションの出品者は「純正バッテリー(SONYのPSEマーク取得品)」とは書いていますが、
どこまで本当かは自己責任です。耳元や手元で爆発しても管理人は責任を取れません。
ちなみにこの工具はアマゾンで80円ぐらいで売っていますし、純正バッテリー(嘘)はアマゾンで
1790円ですので、バックパネルシートを50円ぐらいで何処かから大量に仕入れてきて、
セットにして原価1900円ぐらいの商品を、Yahoo!オークションで2300円として売っているだけかも。
Yahoo!オークション2300円でハゲ税が8%なので割り戻して2129円。1商品あたり200円の利鞘。
うーん、小学生ならばやってもいい商売かな・・・
という訳で、だんだん面倒くさくなってきたので、Yahoo!オークションで全部揃っているセット商品を
ポチってみました。なお、出品者の評価は高めでしたよ。
Xperia Z1f(SO-02F)のバックパネルのこじ開ける場所とは:
さて本題、管理人が失敗したバックパネルのこじ開け方です。
ドライヤーで熱して両面テープを暖めつつ、マイナスドライバーやギターピックを差し込んでいく、
という基本点は理解していたつもりですが、「どこをこじ開けるのか」の認識が足らず、
適当にやってみた結果、防水パッキンのようなものを破損し、防水性能が大きく損なわれました。
下側の防水パッキンと本体の隙間ではなく、防水パッキンと背面のガラスバックパネルの間を
こじ開けるのが正解でした。
わかりやすくイラストで解説するとこうなります。
で、間違って防水パッキンと本体の間を力任せにゴリゴリやった結果、
防水パッキンと本体の間に隙間ができて、水が侵入しやすくなりました。
防水機構は完全に失われています。今後、ちょっとした汗などが原因で内部基盤が腐食し、
突然機能を停止する、というのもありえるでしょう。まぁあと半年持てばいいや。買い換えよう。
Yahoo!オークションのLIS1529ERPCの真贋結果:
さて、苦労して取り外したバッテリーですが、Yahoo!オークションで購入した純正品(怪しい)と比較してみます。
全体像がこれ。左側はNFC(おサイフケータイ)アンテが付いていますが、
こいつが元々スマホ購入時から純正品です。
左側:純正品、右側:Yahoo!オークション
まずパット見では、バッテリーをくるんでいる白いフィルムの色が違う、フォントの色が違う、
フレキケーブルが歪んでいる、フレキケーブルコネクタの上に取り付けを容易にする
スポンジのようなものが付いていません。
また、純正品には、赤インクで検品したようなポッチリがSONYロゴ右にあります。
等倍厨の為に、文字フォントを比較しやすいように高解像度画像をうpしておきますので、
よろしかったらどうぞ。ダウンローダーとかでダウンロードしまくるのはやめてね。
LIS1529ERPC純正品とYahoo!オークション販売品のDataMatrixとシリアルナンバーの比較:
ちなみに、それぞれのDataMatrixデータを読み込んでみました。
正規品:544763170+1274-3419+1+313762SWUDSM13W47
Yahoo!オークション:544763170+1276-0526+1+106353SWUBNM15W42
前半がチェックデジット、後半がシリアルナンバーでしょう。
純正品はシリアルナンバーと一致していますが(当たり前か)、Yahoo!オークション購入品は一致していませんね。
はい偽物確定。まぁ動いてくれればなんでも良いんですけどね。
そもそも、この表面を覆っている白いフィルムは、すぐに取り外し可能ですので、
互換バッテリーに本物っぽく印刷した白いフィルムを被せれば、はい偽物の出来上がりです。
ちなみに裏面:
フォントサイズ、色が違い、9Uというロゴがなく、DataMatrix表示も偽物(Yahoo!オークション)にはありません。
おっとカッコの中と外を間違えたぜ。
どこまで騙す気があるのかは分かりませんが、作るならばもっと作りこんで欲しいところ。
NFCアンテナの失敗しない移植方法のコツ:
さて、おサイフケータイを新型バッテリーで使うには、NFCアンテナを上手く移植する必要があります。
NFCアンテナは全体がフレキで出来ているので、ちょん切らないように注意が必要です。
移植方法:
・まず純正バッテリーをくるんでいる白いフィルムを裏から剥がす。
剥がす際に、変に折り曲げてNFCアンテナを損傷しないように注意。
・剥がしたら、NFCアンテナの形にハサミで白いフィルムをカットします。
もちろん、アンテナをちょん切らない様に注意。
※白いフィルムを剥がしてから、赤線のところで切り取ります。
・先にバッテリーを取り付け、ネジ止めする。
・その上から、慎重にNFCアンテナ端子の位置合わせしてNFCアンテナを貼り付ける。
白いフィルムの粘着で、ピタッと張り付きます。
Yahoo!オークション純正(大嘘)バッテリーの効果は?
さて、これがロレックスやグッチなどのブランド品であれば確実にアウトなのですが、
バッテリーは工業製品です。規格化されているので、動けばOK。爆発しなければ何でもOK。
という訳で、一応動作していますよ。
劣化した純正バッテリーよりも、偽物(互換)バッテリーに交換したことにより、
バッテリー持ちも確実に良くなりました。
大満足、というものではありませんが、まぁ2300円ですしこんなもんでしょう。
嫌ならドコモ純正サービスに8800円を払え、ということです。
今後、iPhoneのバッテリーをする方は、どこをを分解するのか間違えないようにしましょう。
iPhoneに防水パッキンはないですが、必要以上に本体を傷つけることになります。