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プレジデントオンラインが筋トレのプロテイン不要論を掲載。「プロテインは筋肉に有益ではない、で決着が付いた」報道。筋トレ民は集まれ。

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プレジデントオンラインが筋トレのプロテイン不要論を掲載。「プロテインは筋肉に有益ではない、で決着が付いた」報道。筋トレ民は集まれ。

庶民向けの住宅ローンやタワーマンション、一軒家購入の記事がやたら多く、
それらの記事では庶民が羨むようなメリットや購入者の家計をモデルケースとして描いた後、
「後からこんなリスクが分かって、結果地獄に堕ちました」という結末で読者の溜飲を下げる記事が
やたら多いプレジデントオンラインですが、今回、筋トレ民のプロテインの濫用を抑えるよう、
警告記事を掲載しているのでご紹介。

目次

「牧田 善二」氏によるプロテイン不要論:

本記事の著者である牧田 善二さんの略歴は次の通り。
北海道大学医学部卒業、ロックフェラー大学にて研究、北海道大学医学部講師後
久留米大学医学部教授を歴任。

細部は上記リンク記事を読んで欲しいのですが、要約すると同氏の主張は次の通り。

・人工的なタンパク質が腎臓を悪くする。
・人体はパーフェクトにできている。
・「アミノ酸プール」で体内に大量にストックされるアミノ酸があるので、
通常の食事(肉・魚・大豆)を摂取していれば、アミノ酸が不足することはない。

同氏の主張を裏付ける医学論文:

・1994年のイギリスのダンディー大学の研究者が17ページにもわたる膨大な研究報告。
※17ページにもわたる膨大な、というのは原文そのまま。

そのチームによる実験では、男女26人のボディビルダーに対し、体重1キロあたり1.93グラム(60キロの人なら115.8グラム)という高タンパク食を毎日摂ってもらいました。しかし、筋肉にはなんの良い効果も出なかったそうです。

同記事4ページ目より引用。

・イエール大学での実験:

また、イェール大学で行われた実験で、5カ月間にわたり、アスリートに1日のタンパク質を55グラムに制限させたところ、筋力は逆に35%も増加したそうです。

管理人の疑問:

・なぜ1994年という27年前の論文を1個だけ紹介して、プロテインが筋肉には何のよい効果も出なかった、
と結論づけているのか。昨日の常識は明日の非常識と呼ばれるほどいわゆる「人体の常識」の変化が
激しいこの業界ですぞ。そしてサンプルサイズ26というのはあまりにも小さすぎる。

プロテインの効果を否定したいために、この論文を恣意的に選択した可能性が高い。
良い結果を出したい研究者がサンプルを恣意的に選んで検証することを
サンプルセレクションバイアスと言いますが、この場合は論文サンプルセレクションバイアスですな。

・イエール大学での実験のソースはどこなのか。またタンパク質を55グラムに
制限したら筋力が逆に35%も増加したのはなぜか。なぜそこを疑問に思わないのか。
タンパク質に筋肉の合成を阻害する作用があるのか?

・そもそもたかだか17ページの論文を「17ページにもわたる膨大な研究報告」という表現を使っている時点で、
この記事が信用ならない。17ページって言うほど膨大か?学部生の卒論でも本文だけでそれぐらい書くぞ、
補論のデータとか図表含めれば倍ぐらい行くぞ?

・逆にプロテインが筋肉の合成に有意にプラスであることを示す論文は山のようにあるはずだが、
なぜ取り上げないのか?上記記事では「プロテイン摂取が有効か、という議論に決着が付いている」
と書かれています。

アスリートやボディビルダーにとってプロテイン摂取は有効か。これは、長きにわたって議論が続けられてきた問題です。

しかし、この議論には、決着がついています。

同記事より引用。

この文言の後に、上記の「1994年にイギリスのダンディー大学の研究者が・・・」に
続きますが、これで決着が付いたとどうして言えるのか?

小学生でも「いやいや、27年前のソース論文1本でそんな事言われても人体の不思議は分からんでしょ。
だって人体はパーフェクトなんでしょ?パーフェクトなものが17ページで示せるわけ無いじゃん」と思うはず。

・プロテインを常用しているボディービルダーやアスリートはそれこそ星の数ほど存在しているが、
彼らはみな一様に腎臓を悪くし、短命なのか?

結論を出すにはより広範で、より適切にデザインされた検証が必要:

そもそもある程度の結論を出す記事としてプレジデントオンラインに掲載するのであれば、
次の手順を踏む必要があるでしょう。

①:先行研究の紹介。
プロテインの利益と弊害を分析した論文は死ぬほどあるので、それらの代表的な先行研究を紹介するのが
研究として有益であり、また儀礼ではないか。

②:次の本記事の独創点、過去の先行研究では研究されていない独自の着目点や、
新たに付け加えるべき観点を書く。

③:本記事の独創点②について、統計的手法や臨床実験を経て検証する。
なお、検証はバイアスが入り込まないよう、適切にデザインされた検証であることが、
複数の専門家の考察により得られることが望ましい。

④:同じく過去にも同様の研究を行った論文が死ぬほどあるので、それらの複数の研究の結果を統合し、
より高い見地から分析すること(メタアナリシス)を行う。

⑤:上記手順を以て、新たな解釈と知見を世の中に与える。

⑥:本研究で至らなかった点を列挙し、未来に繋げる。

という手段が必要かと思いますが・・・本記事ではそういうものは見当たりませんね。

要するにこの「牧田 善二」氏がただプロテインが嫌いなので、それらしい尤もらしい論説を
展開しているだけに過ぎないのでは、というのが管理人の感想です。

これを載せるプレジデントオンラインも大概ですけどね。
まさかプレジデントオンラインはわざわざ自社の紙面を使って読者を偽情報の荒波に放り込み、
同誌が常日頃から必要だ必要だと呟いている「論理的思考力、疑う能力、調べて考える能力、
ファクトベースで論ずる能力」を養成し、権威主義から読者を脱却させるという試金石を
提供してくれているのでしょうか。ありがたいなぁ。

ありがたいと思った人はプレジデントを有料購読してみましょう。

管理人は・・・まぁいらないかな。

筋トレしている人は、常識的な範囲でプロテインを摂取しましょう。厚生労働省が摂取を推奨している、
体重×1g~2gを摂取することで健康になれます。日本人、特に女性の食事はタンパク質摂取が
欠乏する傾向にあるので、より積極的に摂取しましょう。

それもこれも、馬鹿なニュースメディアが「サラダとヨーグルトとスムージーで健康食!」などと売り煽り、
それに庶民(女)が飛びついているという原因がありますけどね・・・

アホかよ、まず卵を食え、大豆を食え、海藻や穀物や肉もまんべんなく食え、
後は日を浴びずに適度に運動して、糞してストレスフリーに寝てろ、と言いたい。


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こういうのは正解がないんだと思う。
昔、マヨネーズのリノール酸がコレステロール値を下げて良いとか言われてて、実は善玉コレステロール下げるので良くないって言われた時は唖然としたし。
鉄取れって言われてるけど、おっさんとか不要どころか肝臓悪くするみたいな。
卵はいくらとってもコレステロール値に影響しないって言われてるけど、もともと高い人はやっぱり控えた方がよいとも言われてる。
もっと言えば、高血圧の人に塩分取りすぎは厳禁だけと、そうでない人は塩分と血圧の上昇には関係ないなんて話も。
炭水化物ダイエットも、炭水化物取りすぎなのが問題なのであって、本当に炭水化物減らしてもいいのかどうか分からないことも多い。

脱線しまくったけど、結局タンパク質も必要以上に接種したら腎臓に負担かけるってのはあるのかもしれない。でも、必要量は取らなくてはいけない。
何でも極端なのは良くないってことだと思う。

世の中、すべて利権争いだよな。
「サラダとヨーグルトとスムージーで健康食!」
それだって、売って儲けようとする業界の・・・
それに乗せられる白痴女も大概だが。

これ、節約速報と何の関係があるの?

ゆとりまんは筋トレ民だから。
プロテインの節約情報や鉄アレイが度々出てきてるでしょ。

えっ?
節速では「管理人=鉄アレイ=筋肉」は常識なんだが?

日は浴びよう!ビタミンdやで!

この文章、ワイ#3まで読んでたわ。
#1はもっともだと思うし、#3まではわかる。
#4が短絡的すぎるんだよね。

ただ、改めて思ったのは、腎臓に関する数値には気を付けた方が良いということ。
慢性腎臓病になって、たんぱく質制限食になったら辛すぎるしな。

あれ?変なところに書いてしまった。
ビタミンD生成と紫外線による炎症のリスクってどっちをとるのか難しいよね。

まぁ、引きこもりは良くないと思う。

H2Oの死亡率100%みたいな記事?

メンタルヘルス系の病院も自由診療の医師は言いたい放題やりたい放題。
それで金持ちになるんだから、日本はボロい国だよ。

プレジデントとか日経とかは科学やIT知識に欠ける記事が多いですね。

プロテインの過剰摂取が肝臓に負荷を掛けすぎて害になることがありますが、常識的に摂取する分には有益となっているはずです(どんな物質でも過剰摂取は害になります。)

サッカーだとFIFA大学や有名チームがトレーニングの研究や論文発表をしていて、そこでも有益だったはずです。市場規模が特に大きい分、研究も積極的に行われています。

もちろん科学研究は後々新事実でひっくり返る事もありますが、それも研究積み重ねの結果です。このプロテイン有害主張はこれまでの知見に反していますし、一部の主張だけを取り上げてるだけで既知の知見に有効な反論も出来ていません。

これはもう何十年も前から言われていたことですよ。
一流アスリート以外、市販のプロテインは必要ありません。
ど素人が大きな勘違いをして、毎日プロテインを牛乳に溶かして飲んでいたら、数十年後には腎臓病にまっしぐらですw
本来、自然界から摂取しえない量のものを日常的に取り込むと、どんなに良い栄養素も毒にしかならないと言うことを学べるいい記事ですね^^

プロテイン至上主義に一石を投じるなら、動物性タンパク質と植物性タンパク質を分けたうえでせめて一石を投じてほしい…

糖質制限が何故か流行してる日本だから、プロテイン必要か不要の二分論にいつもなってそんなところまで一般的な教養ができてないと思うけど…

「3食たべて必要量のたんぱく質を摂取できていれば、プロテインとかを余分にとる必要は無い」端的に言えばそういう事でしょ。
塩分や水の摂りすぎが身体に悪いのと同じ。

サプリメントも同じで、その日に足りないと思った栄養素を補うのが健全な使い方。必ず1日3錠とか飲む必要は無い。

管理人が指摘した、裏付けとして挙げてる論拠が乏しいのには同意。

プレジデントオンラインを検索するとプロテインを飲めって記事がいろいろと出てくるのが笑える

プレジデントオンラインを検索しようと思ったら、サジェストが散々で笑った
ひどい 炎上 偏向 左 と、たった10個の候補の中に不穏なワードが半数もある

プロテインの賞味期限が短いことに疑問。
購入サイクルを早くするため短くしてない!?
飲み切る前に期限が来てしまう

賞味期限のことはわからないが、プロテインはお好み焼き粉などと同じで虫が湧きやすいからそう設定されているのかもしれない。
味が付いた粉だからどうしてもしょうがない。プロテインは栄養価も高いし。

腎臓悪くなるのはガチだと思うぞ。
20、30代は若いから平気なのよ。
40代から来るな。
最近は日に2回までにしたわ

経歴を見て、「ビビビ」感じたのは、林千勝先生のえいきょうでしょうか?
それとも、茂木誠先生の影響でしょうか。

糖質制限も、1日の摂取基準量相当(これに合わせるのも意識しないと超える)までにする程度でいいのに0を目指そうとして弊害ガーとか言ってたよね。

日本人の食生活だとたんぱく質は不足気味なので、スポーツしなくてもプロテインは飲むべきだと思うけどな

プレジデントだしなあ
信頼性は朝日と同程度かな

そのノリで、最近やたらと「脳の毒」を強調しているダイヤモンド誌もツッコんで下さい。

人体がパーフェクトならこの説明に17枚もいらない、1枚でよいはず。
長い論文というのは結局言い訳のカタマリだと自覚せねば。
医学系なら二重らせん構造の論文が最も美しいと思う。やり方は些か汚かったけどね。

筆者さんのクリニックは生活習慣病専門クリニックでそこの患者さんの話ということなので、記事冒頭の話はそもそも「肉体になんらかの問題がある方の事例」な訳です。
もうこの時点でちょっとズレていますね。

「ジムでプロテインをすすめられた~」のくだりから想像するに状況としては「検診でメタボ・生活習慣病を指摘された中高年が焦ってジムに通い始めた」といったところでしょう。
運動習慣のない方がいきなり高強度トレーニングをこなせる訳もないので、強度が低すぎるか下手すると有酸素運動くらいしかしていないのかもしれません。
食事の面でも、PFCバランスどころか摂取カロリー計算もできない(していない)と思われます。

そういうタイプがネット上のキャッチャーで断片的な情報を真に受けて「糖質大幅カット」かつ「プロテイン過剰摂取」を同時にやってしまったんでしょう。
そりゃあ体も壊しますね。
こういう層に「プロテインなんて余計な事をせず普通の食事をしろ」というのは実に正しいと思いますw

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