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ストレージ業者のBackblazeがメーカー別HDD故障率2016年版と2013-2016年累積版を発表へ。HGST、東芝、WDC、Seagateなどを比較。おすすめはやっはりHGST?

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ストレージ業者のBackblazeがメーカー別HDD故障率2016年版と2013-2016年累積版を発表へ。HGST、東芝、WDC、Seagateなどを比較。おすすめはやっはりHGST?

ストレージ業者のBackblazeは個人向けにもクラウドストレージサービスを提供している業者ですが、
このBackblazeが定期的に発表するメーカー別HDD故障率を発表しています。

BackblazeのレポートはGigazineが定期的に記事にするのですが、どうも運用台数に触れずに
故障率をただ羅列しているだけなので、ちょっと気になって原文を読んで解説することにします。
参考:http://gigazine.net/news/20170201-backblaze-hdd-stats-2016/

こういうデータって、AWSやらGoogleやらももっと積極的に発表してくれたらいいのに・・・
まぁ大人の事情で出来ないのでしょうね。

目次

HDDの2016年、年間故障率表:


まず目につくのが、11番目のSeagate ST4000DX000、これは184台しか運用していないにも
関わらず、13.57%も故障しています。AvgAge:「購入からの平均期間」が比較的長いことを差し引いても、
この数値は異常。近寄ってはいけません。

同様に、5番目のWDCのWD60EFRX、17番目のWDCのWD30EFRXも鬼門かと。
2番は故障率が低い1.63%に見えますが、「購入からの平均期間」が4.72とほかと比べて一桁短いにも
関わらず、この故障率。近寄ってはいけません。

逆に、16番目の東芝のDT01ACA300も故障率は4.32%も高めですが、母集団となる運用台数が少ないため、
あまり信用できる数字とは言えません。同じようなステータスの6番と13番と同様に、
もう少しDriveDays:「運用期間」を長くして、観察する必要があります。

信頼性が良さそうに見える、1番目HGSTのHUH728080ALE600、3番目Seagate、12番東芝も
もう少し様子を見るべきかと。
まぁ11番Seagateと12番東芝を比較すると、12番東芝を買ったほうがいいかと思いますけどね。

お勧めHDD、買うべきHDDとは:

選ぶべきHDDと言うのは、大量の採用実績があり、長時間稼働し、故障率が少ないものです。
全く故障していないのは、そもそもあまり運用されていないか、台数が少ないか、データがおかしいか、
そのどれかです。だってHDDは壊れるものなのですから。


という訳で、上からざっと見ていくと、1000台以上採用されているところで比較的故障率が
低めに抑えられているのは、
4番目:Seagate ST6000DX000
7番~9番のHGSTの4TBシリーズ
14番目のHGSTのHDS5C3030ALA

かと。

15番目のHGST HDS723030ALAも故障率は2.22%と高めですが、「購入からの平均期間」が
61.21と長いにも関わらずこの故障率です。一般的にバスタブ曲線と言われるように、
初期導入時と経年劣化等から来る耐用年数の終端で故障率は激増します。
61.21ヶ月というと概ね5年。それで2.22%というのは、感覚的にそれなりにまともかと。

巷の評判とは違って、東芝があまり活躍していない模様。まぁこういったストレージ業者は、
信頼性だけではなく、コストパフォーマンスも比較してHDDを選定しているのでしょう。
その時に、東芝がコスト面から採用されなかった可能性は十分にあります。

HDDの2013-2016年通期、累積故障率表:


こちらが2013-2016年を通じて、累積故障率表になります。
見ればなんとなくわかりますが、18,24,26,27,28のSeagateは避けるべき機種でしょう。
ただ、容量から見て分かる通り、1.5TBや2.0TBはそれなりに昔に販売され、それなりに数年間運用された
実績があり、その上での累積故障率ですので、バスタブ曲線の終端を含めて故障率が増加するバイアスが
かかっています。

分かりやすく言うと、どんなHDDも100年間データをガリガリ書き込むと、99%はぶっ壊れるでしょう。
HDDキラーと呼ばれる?Seagateを1年間運用した故障率と、5年間運用した故障率を比較すると、
自然の摂理に従って当然5年間運用した故障率の方が大幅に高いはずです。
よって、単純比較は難しくなります。

ただ、1000台以上導入されているHDDで故障率1%以下という、比較的信頼性がおけるHDDを青枠にしてみると、
どうやらHGSTが多い模様。WDCは5番、14番、20番、21番、29番、30番とありますが、
いずれも故障率は数%であまりよろしくない様子。東芝は6番、11番、15番と台数少なすぎて、
ろくに採用されていないので傾向をつかむことが困難。

という訳で、同じメーカーでもモデルによってかなり差がありますが、HGSTのこの表に載っているものは、
比較的信頼性があるのではないでしょうか。とは言っても、今はWDに統合されましたからね。

ただ、こういう表に載っているHDDのモデルは、発売から数年たって実績を蓄積したものであり、
アマゾンなどで現在流通しているものは意外と少なく、同じモデルは手に入らないこともしばしば。


価格コムで売れ筋No1のWESTERN DIGITAL WD30EZRZ-RTですが、このWDCの成績からお察しするに、
巷で思われているほど信頼性は無いのかもしれません。

ただ言えることは、結局、HDDは回転体で消耗品です。
メーカーごとでギャーギャー喚いている暇があったら、
複数台買ってRAID組むなりバックアップするなりで対処したほうが建設的かも。


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